子供の指導に携わるなら。まず子供の気持ちをとらえること。
そして、教えるモノが楽しいと思わせる、認識させること。
まずはそれからだ。空手初心者、ましてや子供となると、空手が楽しいかどうかで、その後の練習姿勢が変わる。

オレが指導する時、相手が始めてならまずは挨拶。
それから座礼、立礼を覚えさせ、そのあとは空手に準じた遊びをする。
走りながらキャッチボール、尻尾とり、手足にコインをのせてバランスゲーム。簡単な筋トレ、柔軟体操。etc…

初対面でいきなり形を教えたってつまらない。まずは近親間を持たせるのが大事だ。それから少しずつ筋トレをメインとした遊びをする。
走ることによる筋力増加、肺活量を増して形を打つ時に持久力や力強い技を出せるようにする。
尻尾とり等で組手で必要な瞬発力、反射神経を育て、早く取る=速く打つを鍛える。
バランスゲームは足腰の柔軟性や基本的な立ち方を身体の覚えさせるには丁度いい。
子供だからこそ、小さい時にやらせれば、やがてそれが生きてくる。
半年近くそれを徹底すれば、十分筋力もつく。そのあとは更に応用練習と基本形+自由形の徹底演習。組手は約束組手から対人戦で本格的に実践練習し、基本テクニックからちょっとした応用を出来るようにする。
ここまでやれば、早くて半年弱、遅くても1年足らずで地区大会で入賞出来る位の実力はできあがる。
勿論あくまで名安だ、本人が努力すればするほど都大会での入賞、または優勝すら可能だ。

あくまでそれをやるのは指導した子供だ。自分ではない、それを忘れてはならない。
肝心なのは、どう努力させるか。であろう。

宇佐美選手といえば、今の空手日本女子の形をひっぱている人物といっても過言でもないだろう。


アジア大会で優勝、世界大会では三位、千葉国体でも優勝、全日本でも3回優勝している。


形競技は、「集中力」「バランス」「スピード」「技の理解度」の4つを採点基準としている。


では、宇佐美選手の形はどのようにしてできているのか。


自分なりに、動画で宇佐美選手の形を何度もみて考えてみた。


・集中力


選手が形に集中しているかどうか、それは選手の目を見ればわかるらしい。宇佐美選手は、形を演武する際に敵の存在を意識していると思う。敵が目の前にいる、だからこそ演舞するスピードも安定するのだろう。


敵の存在を意識しないと、立ち位置や、蹴り、突きを行う際のバランスを崩すらしい。


・バランス


形では立ち方が重要だと思う。立ち方がバランス、スピード、の二つを決めるだろう。


宇佐美選手の場合、雑誌にも記載されていたが、股関節をロックするというものだろう。彼女の立ち方は常に一定の間隔を保っている。だからこそ、四股立ち、三戦立ち、中々きついものも立ち方を自分なりに編み出した宇佐美だからこそなせる技だろう。


・スピード


宇佐美選手の形といえば、なんといっても迫力あるスピードだろう。


トマリバッサイにせよ、チャタンヤラクーシャンクーにせよ、彼女の形には止まる、突き、蹴り。


それぞれをしっかりとメリハリをつけて形を演武している。


それも審査員や観客を魅入らせるのだろう。


・技の理解度


形にはそれぞれ意味がある。足払いで崩したり、蹴って裏拳とか、色々ある。


宇佐美選手は形の流れでしっかりと挙動の意味を理解しているのだろう。


12年空手を学んでいる自分はいまだに形の挙動の意味を把握しているわけではない。


大会でさまざまな選手の形を見ているが、人によって遅くやったり速くやったりとバラバラである。










たとえ子供でも、長年空手をやっていればその経験から後輩に形なり、組手なりの技術を教えることができる。

僕は高校生のころから子供たちに形の指導をしてきた。

色帯での形の指導はおそらく僕が初めてではないだろうか。最近から子供たちの技術は格段に進歩してきた。

経験や、数々の大会で戦ってきた彼らは次第に自分の技術を後輩に託そうと、簡単な指導をし始めたのだ。

あくまで一部だが、彼らが少し大人に見えた。

自分もたまに立ち方の指導を指摘されることがある。

「12年もやってるくせに」、と余計なことを言われるが、確かに、彼らは自分と同じくらい形ができていることは、

ほぼ間違いない。もし体格が一緒だったら、試合で負けるかもしれない。

子供の形でも組手でも、見ているだけで勉強になることはザラにある。立ち方、まわり方、攻め方、戦い方。

彼らは日々練習の中で何かしらの技術を着実に身に着けている。

最初はなにもわからない子供でも、やがては大きくなり、成長する。そして次の世代に自分の技術をつなげるのだ、かつての僕も空手にはほとんど興味を持てない一人だが、今では子供に形を教える側に立ち、自分の技術を子供たちに教えている。