私の相棒のビックリ話。

路駐していた古い車を買いたい人がメモを置いていったと言う。そんなことがあるの?と驚く私。

アメリカでは、車検に通れば何年も保持する人がいるが例にもれず。


この車は、20代の時に購入し、大志を抱いた相棒がシカゴから運び(会社委託の引越し業者が運んだそうだけど)、30代で息子が産まれた時、病院から大切に乗せて帰った思い出の車。勿論、私達が知り合う何年も前の話。その為、相棒はこの車を手離せないでいたけれど、息子は要らないと言うし、誰も乗らないので処分しないとね、と話した矢先。

 

事情があり、前妻に養育能力が無くなってから、当時5歳だった息子を彼が一人で育てた。今でも「息子が生まれた日が人生最高の日」と言う(2番目は私と会った日、と付け加えるが... 😓)。


もともと寛容な性格でホームレスに20ドル渡したり、チップは20〜30%置く人。車はきっちり整備はしていたので高速も走れるとか。

 その人にテキストすると、やはり父子で息子の初めての車だと言う。息子さんがこの車の前を通りかかって、メモを置いていったらしい。この辺りの10代の子は新車のテスラで運転練習。しかし、この息子さんは、こに古いホンダ車を自分で手入れしながら乗りたいのだそう。その話を聞いた彼は、手放すことを決めた(涙)。しかも1ドルで。

 

個人売買で自動車の所有権を変える際には、売買価格に最低1ドルは書かなければいけない。驚くなかれ、今では少ないメイド・イン・ジャパン、市場では2500ドルの価値があるらしい。車は不思議な生き物。

 

ここまで書いて、もう乗らないのにピカピカに磨いていた相棒の気持ちを考え、少し涙が出てくる。

きっと大切に乗ってもらえる。アコード君、また頑張れるね。