今の会社に移って4年目。リタイアを考えていたので、棚ぼたの仕事と気軽に始めたが、ここはシリコンバレー。一転二転する。


期日どおりに仕事すれば(これが難しいのだが)、私の上司はハンズオフ。肝っ玉母さん的なインド人女性。


最近驚いたのは、同じ階にいるインド人男性たち。キッチンで一人が紅茶を床にこぼしてしまった時、周りの全員が紙ナプキンを手に床を拭いている。


今まで勤めた会社には、色んな外国人がいたが自分で床を掃除する光景は初めて。みんな実家ではお手伝いさんや運転手がいたはず。私でさえ「お掃除の人に電話しましょう」と言いそうになり、自分を恥ずかしく思う。



8月に入り私が病気の同僚の仕事も全てやっている事を知っているからか、みんな優しい。

久しぶりにオフィスに行ったら「お土産のお菓子があるよ」「果物はどう?」など孤立しない様に時々話かけてくれて、静かな心遣いがありがたい。写真のインドのお菓子はナッツと砂糖で紅茶に合う。


私が期日に遅れないよう、ピリピリしていたのが伝わったのか、ストレスをかけてくる人はいない。


昔、勤めた会社とここが大きく違うところ。自分の手柄と富のためなら何でもする人々。会社のチャットツールで我先に手柄を発表するカルチャー。うっかりを装って、病気や鬱病の人の名前を公表したり、陰湿な同僚や上司が何人もいた。ターゲットになった人は後ろから刺される文化。今週サンフランで15万円以上も顧客に払わせて大会議をしている。


今は、アメリカには本当に多いユダヤ人とインド人が共同経営する会社にいる。お金には細かく、年1度の費用対効果の計算は大変だけど、会社は好調。結局は上司と同僚。私の上司は部下60名だが、頓珍漢な質問や同じことを2度聞いてこない。私が改善しようとする複雑極まりないプロセスも記憶している。


何故この人が私より給料が良いの?と言いたくなる事もあるが…。ここではIQ matters…、そのうち淘汰されるかも。


先月ロンドンのチャイが美味しかった話をしたら、何とエンジニアの男性が覚えていて、チャイミックスをくれた(値札付き爆笑爆笑)。ありがとう。良いチームだ。