友人宅から帰る途中、線路前で遮断機待ちに。

ふいに隣の車から聞こえてきた泣き声と叫び声。ティーンの女の子が車中で大声で泣いている。運転席のお母さんが車を降りて救急車に電話しながら、助手席側に周って女の子をなだめようとしていた。

 

車から「大丈夫ですか?」と聞いたら、「娘が急に大声で泣き始め、嘔吐しているから、救急の911に電話している」と。パニック発作かな?!、、、しかも踏切から一台目。コロナ用に車内に入れていた手袋とマスクをして、車から降りて、その子を抑えながらヨガの深呼吸をしてもらう。この子はここで踏切に走るんじゃないか、と一瞬よぎったので。

 

幸いにも後続の車は急かさず待ってくれている。車を脇に移動した後も一緒にいてほしいか聞いたら「お願いします、救急車が来るまで」とお母さんも涙を浮かべていた。二人ともストレスで疲れているのが明らか。私は素人だけど、同僚が会議中に倒れた時と同じだったので(私は花瓶で嘔吐物を受け、彼女はトイレから救急車へ)、深呼吸を続けてね、と言いながら5分くらい一緒に居た。

 

救急隊員が来たので帰ろうとしたら「ありがとう、あなたはドクターそれとも教師?」と聞かれ、どちらでもないけど「Be strong… life goes on」とだけ言った。その頃には女の子の嘔吐と泣きじゃくるのも止まっていた。

 

私は子供もいないし、人間相手の仕事じゃないからオロオロしてしまうが、こういう時に効果的なのは、パニックになっている人の気を散らすこと、そして深呼吸、らしい。

 

母娘とも無事に心の平穏が取り戻せますように。

今日は近所の公園の紅葉が綺麗だった。小さな事でも幸せを感じられる心と時間の余裕は大切。

 

この辺には、私みたいな風貌の教師や医者がいるよね、と後になって苦笑。