少し前のこと。予約していたPink Martiniとサンフランシスコ・シンフォニーの共演でスタンフォード学内の野外コンサート場へ。今夏から再開し、夜は少し冷えるけれどピクニックしながら聞くのは楽しい。

 







他州での銃撃事件後は、ここも持参物の規制ができ、カバンは透明(観客の多くは別に買っている)、タバコ、ドラッグ、缶入りの飲み物は禁止。金属製の椅子も。金属探知のプロセスを除けば、前と変わらない気持ち良さ。芝生に敷物を置いて、寝転んだり、食べたり、飲んだり。売店ではワインやサンドイッチがあるが、私達はいつも持参か、食後に出向く。

 

今年は5回目だけど、一番感動した!色んな国の曲を、歌手や演奏家が交代しながらシンフォニーと共演するとダイナミックで、落ち着いた感じの客層だけど、体を揺らし、一曲ごとに気分が高揚するのがわかる。社交ダンスを習っていた私は、チャチャやFoxtrot等のステップを踏みたくなる。




休憩後は、ガーシュインのラプソディ・イン・ブルーをピアノの連弾で演奏。この曲は何度もニューヨークフィルやシカゴ響との演奏で聞き、小曽根真さんの演奏も大好きだが、このピアニストたちは観客をエンターテインする方法を熟知している。椅子を回るようにして、交代する。周りは大爆笑!

 

 



会場の音響はまぁまぁだし、ヘリコプターが毎回着陸するが、観客はみんな承知。私は「この人が助かりますように」と心の中で祈る。ヘリコプターは隣接する大学病院に着陸し、臓器移植の臓器や田舎からの救急患者を運んでいる。この日は観客が多かったからか、場内でも救急隊が待機。

 

でも、野外で音楽を聞くのは本当に気持ち良い。とにかく盛り上がったコンサートだった。

そして、お手洗いに行く途中、私を呼ぶ人が!昔の上司が満面の笑顔で手を振っていた。私を入社7ヶ月目で昇進させてくれた人。彼女とご主人は映画とジャズが大好きで、そういう話もよくした。気分上々で帰宅できた楽しい夜だった。