ワインカントリーの代表ナパは、実は別荘街でもある。私達は会社のイベントには、あまり顔を出さないが(私はこの2年半、コロナ感染したくないので皆無)、相棒の上司のガーデンパーティは別。奥さんはフランス人で、ワインと食べ物にはこだわりがある。子供も入れると参加者80名。

 

 

 

 

2500坪の別荘は別世界。ナパに家を買う人は、ほとんどが大型の一軒家。でないと、この田舎に住む意味がない。中心部から20分運転すると新しく小さい葡萄畑が。到着後、奥さんと話し込んでしまい食べるまでに時間がかかる。全て地中海料理で野菜とお魚中心。相棒の乾杯の音頭と、上司夫妻へのプレゼントで食事開始。普段は口が重く、聞き役なのでこんな顔もあるのだと少し驚く(部下の失恋話まで聞いてあげるタイプ)。

 

 

上司二人(相棒の)は経営者。シリコンバレーによくいる、何でもかんでも極めるタイプ。一人は私の近所に住んでおり、お子さんが史上最年少でヨットで大西洋横断したと話す。「ひとりで!?」びっくりびっくりびっくり

「最初は僕も一緒に乗ると言ったんだけど、絶対ひとりで行くというから、毎晩家族会議してね」と。相棒は「そうそう、全米ネットのニュースで見たよ!」と。私もヨットを習ったけど、習ってもかなり過酷(方向とお天気の計算など、理系の勉強もある)。イカリを落とせない大西洋は、波が荒いと2分でもほったらかしに出来ないから、寝られない。夜は本当に真っ暗で方向とお天気の計算必須。しかもアメリカ側からヨーロッパへ。普通は逆方向。18日間寝られないのと、海では孤独すぎてソロ航海はもうしたくないみたい。先週から地元の公立高校に戻っているそうだが、父親は「早くガールフレンドでも作ってくれたら」と言っていた。アメリカの普通の16歳は車を運転することが精一杯。この家族は全員が別レベル。奥さんは教育者の家庭出身(お祖父様はハーバードの元学長)で彼女も女子校で教鞭をとっていた。次の旅では全員でヒマラヤ登山すると言う。で、こんな子は将来どんな事を目指すのだろう。

 

 

パーティは美しすぎた。雑誌の撮影の様な光景。カジュアルなのに、こだわりが見える。家のプールから、遠くに見えるヤギの小屋まで、とてもモダン。ブドウ畑があり、自家製ワインも振る舞われる。自家製の良いところは、防腐剤などのケミカルが入っていないこと。相棒の同僚達と、各国の食物規制について盛り上がる。

 

 

 

 

 

 

あぁ、カリフォルニアに引越してよかった…!会社では色々あっても、一歩外に出ると、輝く太陽と美味しい食事。何より気分がスッキリしてストレスがないよ〜。これが一番。カリフォルニアに引っ越すとQuality of Lifeが上がるよ、と言われたがその通り。

 

ナパはコロナ前から早期リタイアした人々がワイナリーを経営したり(利益が出ないのは皆さん周知)、コロナで引っ越した人も。季節がウチの辺りよりはっきりして、全米唯一の地中海性気候のエリアの中でも南欧の気候に最も似ていると思う。ただ午後は暑くて太陽に当たり過ぎ、夕食はお気に入りのレストランでアルコールも飲んでないのに、帰りは二人ともぐったり。