先週4回目のコロナ予防接種。外は工事だらけ。3年前に計画された自転車通学路の工事が音を立てている。世の中、ほぼ元通りになったかの様。ふと、ロックダウンの初日の異常さを思い出す。

 

カリフォルニアがロックダウンになった日。911の日以来のショックだった。

朝、本当にロックダウンたるものが実施されているのかと、マスクをして30秒ほど道路に出てみた。本当に車一台、人っ子ひとりいない。予告から24時間しかなかったのに、アメリカ人って規則を守るんだ…と愕然。その前日まで家の近くの小中学校の交差点は送迎とGoogleやFacebookのバスも含めて緩やかな渋滞は日常で、郊外にしては賑やかな地域。夜中は自動運転テストの電気自動車や犬の散歩をしている人もいて、いつも人通りがあった我が家の前。ロックダウンの前日、日本食スーパーで知り合いに偶然会って「大変よ!明日から厳戒令っていうのか、軍の命令なのか。とにかく、外に出られないから食料品買わないと!」。いつまで続くかわからないが、なぜかトイレットペーパーと共にキッチンペーパー、パスタ、鶏肉が無くなっていた。何を買えば良いのか迷ったが、トレジョで冷凍食品、お水など、知合いの家の冷蔵庫にも入れさせてもらった。クリスマスはペルー旅行、夏休みはクロアチア・ギリシャ・イギリスで過ごした思い出が遠のいていく。






 

そのうち海外旅行はできるだろう、ロックダウンも続かないだろう、と思っていた。しかし、医療行為と食品の買い物以外は外出禁止が続き、公園も事故現場のようなテープで入れない。屋外では自分の目鼻を触ってはいけない、とか、あれは何だったのか?我が家の周りは10PMが門限。それ以降は警察に呼び止められる、昼間でも公共の場所では立ち話禁止、という厳しさ。当時の外出は、スーパーに外で並んで買い物をするか、同じ町に住む友人の家で夕食のみ。10時ぎりぎりに帰宅した日は「大丈夫だった?」「うん」という。

 

日本の両親にロックダウンを説明しても、ピンと来ない様子。私自身、「人を見かけない。でも、完全自宅勤務だけど仕事はいつも通り…」と不思議な感覚だったが、健康に感謝しながら(嫌な人に会う必要がない日々にも感謝しながら 爆  笑)、Zoomを使い、Netflixと散歩・ジョギングの日々。当時はマスクは効果が無いとアメリカ政府も徹底していなかったが、この地域はほぼ100%の人がマスク着用だった。

 

運動不足と食べることに価値を見出してしまい、太ったけれど、とりあえず健康でいられたことに感謝。徐々に、寒い中、ゴルフ、水泳、公園でZumbaレッスンなど、アウトドアでの活動を増やしていった。




そして、今年4月にやっと里帰りでき、両親も喜んでいた。リモート勤務を利用して、もっと帰らなきゃ。