やっとパンデミックも収束しようとしているが、この辺りは店内や屋内の行事はまだマスクをしている人がほとんど。年末とオミクロン発生が重なり、友人と集まる時は自主テストで写真の送り合いが一般的だったが、それも終焉を迎えそう。テストキットを、まとめ買いして余ったけれど…。

先週までコロナかウクライナ情勢のニュースで占められていたが、今週は妊娠中絶の権利とプライバシーが米国では50年以上も論争と裁判になっていること、株価20年以来の暴落、同時に連邦銀行の22年ぶりの大幅利上げで不動産が買える人が減る見込み(ローン組み直しを考えていたので焦る!)、ビットコインの利用が州内で認められそう(ATMでも使える方向)、など。

その中でノーマンミネタ氏の死去が伝えられた。日系だけでなくアジア系初の長官となっただけでなく、2001年の911の時は奇しくも運輸長官で空港閉鎖、民間機を一斉に着陸させるなど、決断を下した人。その時は共和党政権において、彼ひとりが民主党からの長官。そのストレスは、計り知れない。全てを置いて日系人収容所へ行かなければならず、子供時代の思い出は収容所がほとんど。その時の事を「パパが泣いたのを見たのは、その時が最初で最後だった」と語っていた。人種による不公平を経験したが故に、911後も空港でが人種による差別を禁止した。彼が83歳だった時に、スピーチを聞きに言ったが、矍鑠とした、と言うより50代くらいの人のスピーチかと思うくらい分かりやすく、シャープな語りだった。当時の差別のなか、これだけ達成した日系人に心から敬服する。どうぞ安らかに。