1年半前に会社員生活を一旦休止した。「顔で笑って、心で泣いて」の生活は精神的にこたえた。4年のうちの3年間、厳しく感情的な上司の下で夜中の2時に目が覚め、バランスシートや予算の計算を見直す。見せる前にはビクビクしながら、また見直す。段々と手が震えたり、疲れすぎて心が反応できなくなっており、もう限界かと。

 

「周りは楽しそうにやっているのに、自分は弱い人間」

 

何度もそう思ったが、最後の1年は上司が代わって、なんとも緩い会議と会話。「Thank you!Nice job!!」ばっかり。「こんな事もやってくれているの?」という驚きのコメントをくれると「もっと頑張ろう」という気持ちも時々は起こる。

 

今、履歴書を見直すと、本当に一人でこなす量ではなく4人分くらいの仕事範囲(億単位の予算を一人で管理しながらロジスティックな仕事もしていた)。しかし、そのお気楽な髪結いの亭主的な上司も、私を採用した上司も、予算をくれていたシャープな人々も辞めたりレイオフになったり。同時に、会社でパニック発作になる人や、自殺する人が。それでも殆どの人は知らんぷりで業務は続けられ、救急車に乗りこんで助けている私も「助けて!」と叫びたい気分だった。

 

これらを見た直後、すっと吹っ切れて「会社が新しい時代に入ったということ。もうこんな生活はたくさん」とボーナス貰って辞めたら、辞めた人がごっそり(笑)。


半年間、自分が何をやりたいのか考えながら、旅行したり日本に帰ったり。

最初は、朝、枕元のiPhoneで会議予定と自社アプリをチェックした4年間の習慣が抜けない。「そっか、どこも行くところがないんだ」「私のステータスは何と言えば良いのだろう?」「私は何に向いているのか?」と考える日々。