Business Insiderというウェブのビジネス誌に高年収となる大学専攻という記事とランキング。「お金の話なんて!勉学には関係ない」と母が批判する声が聞こえてきそうだが、フムフムと納得することも多い。

石油工学がトップ。2位は麻酔看護学。10位まではコンピューターや工学関係の理系が中心。この中に医学部は何かの理由で入っていない様だが、アメリカで人気の法学博士はかろうじて10位。



しかし、ここで嫌な人の顔がよぎる。。。

相棒の母親。この記事を読んだら得意顔&満面の笑顔にきまっている。相棒の父は、まさに石油工学専攻、彼女は看護師として石油会社で働き、出会った。そして、息子達はコンピューター関係。当時の石油会社は今よりはるかに待遇が良かったそうだが、良いことばかりは続かない。彼女は金の亡者となり、毎年家やアパートを買い求めては引っ越す間、末っ子はほったらかし。石油会社で懸命に働いた夫はアスベストが原因で50代で亡くなり、末っ子は今だに健康保険も払えないのに両足骨折で入院中の大バカ放蕩息子。

何でもバランスが大切だと、端から見ていて思う。彼女はよく「自分は不幸だ」と言うが、相棒が博士号に進んだ時には「キュリー夫妻のようにノーベル賞並の…」と思っていたという(キュリー「夫妻」というのが嫌味に聞こえる…)。IQの話になると特に(その話はこちら)。医師をしている次男のお嫁さんも、相棒ママにはうんざりどころか腹立たしいので、最近は一切世話をしていない。高年収の大学専攻と幸福度は、ここでも繋がらない。

ちなみに、勉強はこりごりの私だが、将来また学校に戻るなら芸術史か人類学を専攻したい。どちらも200位というお給料の低さ。「この母にして、この子」だと、と苦笑してしまった。ニコニコ