日本で「IQ」は死語のようになっているが、アメリカではIQ崇拝者がたくさん。

アメリカ育ちの二人のイトコのうち、一人はIQが高く、小学校時代にピアノとチェロを地元のオーケストラと演奏し、中学・高校は飛び級し、16歳でスタフォード大の工学部に(同窓生はテクノロジーセレブが数名)。卒業後、当時ウナギのぼりのマイクロソフトから誘いを受け、面接はビルゲイツ。しかし、方向転換してジュリアード音楽院から奨学金をもらいニューヨークへ。ジュリアードの大学院を卒業後は、バチカン市国で作曲活動しながらロンドンの金融コンサル企業で当時初任給2500万円で雇ってもらっていた。冴えない私達に比べ、ひときわ華々しい青春時代。星

私の会社にも「きっとIQが違うのね」と確信できる人達がいる。ほとんどがアイビー・リーグ出身者。ちなみに私の相棒はアイビーリーグ出身ではないが、あるヨーロッパ企業での面接の際、アムステルダムでIQテストを受けた。欧州人口のトップ0.5%という結果。こういう人はシリコンバレーにはごろごろ存在するので、これは家族内の話。

こういう人達に共通すること。あらゆる筆記試験に強い!  運転免許から、例えば、うちの会社のテストまで。簡単なものでも合格率30%、上級の試験に行くと5%。それでも、この人達は1回で2つ合格するが、私は逆。1つの試験を2回受け直す。

それでも、
この天才の枠に入る人達は、私と同じ会社員。きっと親たちは「ノーベル賞か大統領か」と考えていたはず。私のいとこは結局、コンサル会社は辞めたので、いつも「お金がない、家が買えない」と言っている。コンサル時代の給料はどうした~? 目 

私の相棒も記憶力や勘は良いけど、他はフツーだと思う。どこかで過信しているのか、結局そのヨーロッパの会社では売上があがらずクビになっている。ちゃんちゃん。


アメリカで人気のある「IQが高い子を集めた」「天才児を作り出す」という謳い文句は、長い長い人生でどのくらい意味があるのだろう?トップダウン・ボトムアップで平均値を上げる日本が非難されがちだが、「幸福度」を考えると天才児だから幸福とも言えない。得意なことを伸ばすアメリカだと何でも出来る子供は方向性に迷うのでは?シリコンバレーには、天才児と呼ばれた人が山盛り。でないと新しい物が次々とは生まれないし、アイデアが買われる土地柄。アイデアと行動力次第でGoogleの様な会社を築ける(ちなみにGoogle正社員には、攻略本が出版されたくらい難しいIQテストがあった)。ここで腕試しができた人は、ある意味、幸せかも。



IQのレベルと幸福度は関係があるような、無いような。ひとつ言えるのは、私は忘れっぽい人間で良かった。嫌なことも、良いことも、時には忘れないと。