サンフランシスコ・シリコンバレーのバブルが終わるのを一番待っているのは、地元の住民だと思う。
地価高騰、物価上昇すさまじく、家も買えない人が多数いる。物価は税金やチップを追加するため、日本より高くつく。お昼のサンドイッチひとつでも1000円以下では買えない。何だか私、「昔はじゃがいもが5セントだった」とか言っているおばあさんみたい。

若い人は貯金も無いため、同僚の年下は、SF市内の治安が良くない場所で家賃を5500ドル払っている(約60万円、ルームメイトがひとり)。


(2014年度のシリコンバレーマップ。YahooとGoogleの位置が逆だけど...)

ここにきて中国のアリババが米国で株式上場。VC(ベンチャー起業投資家)が作った過去20年のグラフでも、VCがアメリカで上場させたGoogle、eBay、Facebookなどシリコンバレー企業のどこよりもアリババの上場時は規模は大きい。もっと言うと、各企業を棒グラフするとアリババは入りきらない時価総額。

南アフリカにまで経済力も政治力も伸ばす中国。でも、このビデオを観て「Jack Maという社長は面白いし、この強さはやはり中国人」だと思った。当時、民主国とは断絶していた中国で自転車を毎朝45分こぎ、外国人が泊まるホテルに行き、外国人をつかまえ英会話を練習したという。日本では聞かないハングリー精神。

<会長 Jack Maのインタビュー(英語):24分~>


ちょっと安心したのは、アメリカ企業とは協力関係で、つぶしにかかることはない、という発言。バブルがはじけるのを待っているものの、会社をつぶされると大変。
2008年のリーマンショックから真っ先に立ち直ったのはシリコンバレー。次の経済ショックの後は、どういう方向に行くのだろう。私の周りには、銀行に貯金はあるのでバブルがはじけたら「あれも買う、これも買う」と言っている人がいる。

私はバブルがはじけたら、アリババ株を買おうかなぁ。