この時期になると、「今年はいつ帰国しようか」と考えるのだが、それに合わせて日本で色々予定を入れたくなり、必ずチェックするのが舞台「細雪」。谷崎潤一郎のエキスパートではないが、この本は一番美しくに書かれた本ではないかと思う。そして、母の姉妹の話にも重なるところがあったり、懐かしい芦屋の話もあって、夢中で読んではノスタルジックになる本。

芦屋では、倚松庵や谷崎記念館を訪ねたり「細雪オタク」になった頃もありました。これは、谷崎潤一郎氏のサインが入ったアンティークの「細雪」で、古本屋さんで買い求めました。昭和14年の中央公論社版で、開くとこんな感じ。
白椿のブログ

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その舞台を見たことがなく、毎年ではないが帝劇で演じられていると聞いたけれど、今年は名古屋がメインの様子。残念。でも舞台の予告を見ると、本とはかけ離れているし、想像の女優さん達ではない。以前は雪子役に沢口靖子だったらしく、大阪出身だしピッタリかと思ったけれど。

これだと映画の方が良いかもしれません。台詞は本のとおりということもあって。しかし、「マキオカシスターズ」という英題には、いつも笑ってしまう。