久しぶりに充実感を与えてくれた本に出会えた。
前から読みたかった、この本。ブッククラブで読むことになり、紀伊国屋に買いに行きました。あった!嬉しかった!

早速読み始め、なかなか本を置くことができない最初の章。でも、奥さんが亡くなったところで、何か考えさせられることがあり、ふっと眼を放した。奥さんに先に逝かれた50代の男性。しかも昔のサラリーマンの典型のような人物。ありがとう、ごめんなさい、は言わなくても分かっている空気のような関係、と言い切る人。その人が奥さんの最後の言葉「私の生まれ変わりを見つけて下さい」ということで預言者が言うインドへ。

インド旅行に参加したツアー客たちも、それぞれ何か・誰かを探しにインドへ来ている。インドのガンジス河は聖なる河だが、焼かれた死者を流し、洗濯にも使われ、犬の死体も流れる。その光景を、それぞれのツアー客の理解で受け入れてい行く。深い河。その河に潜む意味も深いものだった。