今年の乳がん検診は、自覚症状があるので重い足取りで行くことになりました。



例年通り、マンモ検診を受け
「次はエコー検査か…。」
名前を呼ばれるまで、重い空気で待ってきました。



「はい、次の方~」



びっくーん!あたしの番だ。診察室に入ると



「はい、横になって。」
とエコー検査が始まりました。



右乳房は何もなく、次は問題の左乳房。



超音波の機械が胸をくまなく走ります。昨年感じたガタガタとした振動が今年もします。



「ん?しこりがあるね。この画面見てごらん」




と先生がエコー検査の画面を見せてくれました。
その画像は白黒と層のようになって見えたのですが、中に黒く丸くなって見える物が1ヶ所ありました。
自分でもわかっていたしこりが画面に映し出されていたのです。



「これ、今から採取するから」 

「えぇっ?今からこれを採取????」

「細い注射針を刺して細胞を取るから」



ひぇー。
しこりに直接刺すのって怖いよー。



細胞なんて理科の授業で玉ねぎの細胞を採取して顕微鏡で見るくらいなもので、まさか自分の体の細胞を採取する展開になるなんてと頭の中で思い巡らしていたらあっという間終わってました。




「2週間後に結果が出るので来てくださいね」



2週間、生きた心地がしませんでした。




そんなことを知ってか知らずか職場に新しく貼られたポスターが「がん検診に行きましょう」置かれていた冊子が「乳がん検診って?」
私、グレーなんですとはとても言えませんでした。