行ってきました、岩手県陸前高田市。
2011.03.11が東日本大震災発生。
なので、あと2週間ほどで6年半経つことになります。
お盆明けの8/18~20で訪問してきました。
【滝の里工業団地 仮設住宅】
被災3県、各自治体毎に多くの仮設住宅が作られましたが、陸前高田市では、この仮設住宅が最終となるようです。
ここ最近、新居であったり災害公営住宅(後述します)に、転居されて現在入居者は少なくなっていますが、閉鎖される仮設住宅の方々で次の移転場所に決まっていない方が集められるとの事。
約6年共にしたチームとしての仮説集落のメンバーが少しずつ離れていき、時を経て別仮設住宅より新しい方が入居される、この状況で今までのようなコミュニケーションが取れるかどうか、そんな新たな問題、心配事に自治会長さんも悩まされていました。
【高田一中仮設住宅】
滝の里と並んで大型仮設住宅でしたが、2018.03末で全員が退去、閉鎖されることが決まっています。
ここはもともと中学校グラウンドを活用したもので、学校へ返還しないといけないという問題もあり、いよいよ退去のタイミングが来たという現実を受け止めながら、生活されております。
最大で150世帯ほどが入居されていた時期もあり、現在はかなりの割合で転居されています。そんな中でも僕らの訪問の時には転居先からわざわざ足を運んで下さるほど、「みんなで唄う音楽会」をとても楽しみにしてくださっています。
新たに知らされた事で、転居先の災害公営住宅では仮設住宅のようなご近所さんの繋がりがほぼシャットアウト状態になっているということ。
被災地でこそ「災害公営住宅」という名称ですが、全国的に見れば立派なマンション構造であり、僕も経験していますが隣人の方とは殆ど顔も合わせず、誰が住んでいるのか、今在宅なのか外出なのか、全く分かりません。
壁も厚くなり、室温も維持できるようになり、住居としては格段にレベルアップした事の代償として、人の繋がりに希薄性を生んでしまっており、寂しがっている方が多くなっていました。
【市営 中田団地】
仮設住宅から家賃有の災害公営住宅として新築された建物、最終の住み処とされる方、新居建設までの繋ぎの方、色んな事情の皆さんが入居されています。
僕ら「がんばっぺし☆なごや」としては今回2回目、先述滝の里で初めて会った方がこちらに転居された事がきっかけで、訪問を継続させて頂いてます。
僕らが訪問させて頂くというきっかけがあり、前回4月初訪問で遊びに来て下さった皆さん、8月にまた来ますというお約束を憶えてくれていて、再会と笑顔で楽しいひと時になりました。
ここではお昼ご飯を現地の方主導で作って下さり、野菜たっぷりの冷やしうどんを戴きました☆
車いすの高校生の男の子、合唱部経験あり歌声がとても素晴らしく、次回訪問の時には「一緒に曲決めてやろう!」とお約束、音楽が大好きってことも知り、陸前高田に若い世代の音楽仲間も出来ました!
【モビリア仮設住宅】
ここは何と言っても、ライブハウス並の照明がすごい!
僕らが訪問する前日には仕込みをして下さって、いつも心待ちにしてくれています。
高田一中仮設住宅と同様、現在は入居者が随分少なくなっており、僕らの訪問予定のチラシを配布させて頂いて、転居された先から車乗りあわせで集まってくれてます。
ここでもやはり聞くことは、「公営住宅に独居で近くに身寄りも無い」という現実であり、がんばっぺし☆なごやのライブを心待ちにして頂けているというお言葉は本当にありがたいなあと感じております。
ここに来れるきっかけは、高田一中で偶然お会いした当時のモビリア自治会長さんのお誘いでした。
数年ぶりに今回お会いできて、お話も出来て、とても嬉しかった!
このモビリアという土地、元々はオートキャンプ場、つまりレジャー施設であり、宿泊できるゲストハウスが多く作られております。前回4月訪問時に窓口の池田さんから教えて頂き、今回初めて宿泊予約を取らせて頂きました。1棟4~5名宿泊OKで今なら¥6,480!めちゃ安い!
良い景色、良い空気、美味しい食材に囲まれて、僕らの旅の疲れをしっかりと癒してくれて大満足でした。
【その他オフショット】
でかい!笑
滝の里のおかーさんが作ってくれた、鍋焼き。
黒糖のパンケーキ、蒸しパンのような食感、激ウマ(><)
ここ数回、必ず立ち寄っている車屋酒場の大将!
今回は宿泊場所からちょっと遠く、ご挨拶でお話出来ました☆
ここは担担麺専門店。味は150点のウマさ!
初期のころ、よくお邪魔しており、今回数年ぶりでした。
この看板は何回も登場してますね。
見ての通り、崩れた看板はあえてそのままです。
あそこまで津波がきた、ということです。
被災していない僕ら、訪問こそ約6年来てますけど、全く想像もつかない恐ろしい高さ。
モビリアの施設はキッチン完備。
4年ぶり参加のねぶちゃんが本当にいろんな料理作ってくれました!本当に旨かった、上手かった、美味かった!!
グループを立ち上げて3年目くらいのとき、自分たちの力はやっぱり小さく、何か意味のあることとして残せているのかどうか、自分の中に疑問符が多くつき、悩まされたことがありました。
でも今では楽しみの一つになっている方がいて、待ってくれている人がいる、短い時間ではあるけれど、大笑いしてまた再開の約束をする。
人が元気でいられる秘訣であり、少しでも必要なグループになっているということを感じられる場面が増えていて、がんばって続けてきてよかったなと思っています。
最後に、毎回の訪問には名古屋を中心に本当に多くの方々のお力添えがあって、そして訪問を重ねるごとに広がった東北の方々のご縁に助けられて、ここまで活動が継続出来ております。
震災から6年半、時間と共に風化するのは当たり前のことで、全員が心を寄せられるわけではない中、未だ多くの方々が気にかけてくださっていることには感謝してもしきれません。
本当にありがとうございます!!!
次回11月に再び訪問を考えていますので、引き続き応援、どうぞよろしくお願いいたします!
(photo by やっさん、よーこさん、ちえこ)