面白い動画を見つけました。
誰もが知っているクラシックの57曲がリミックスされています。
フレーズをつないであるのではなく、複数のフレーズが同時進行
それが不協和音にならず、ちゃんと音楽になっていて、
しかも耳になじんだ幾つものフレーズがそこここでアピールしてくる…。
おまけに転調までして。
これ作った人、天才かも。
クラッシックがお好きな人も興味ない人も、まあ、一度聞いてみてください。
モーツァルト、ベートーベン、ハイドン、チャイコフスキー、ショパン…、
小学校の音楽室にズラッと写真が飾ってあった作曲家たちが、ほぼ全員出てきます。
ところが、ところが!
私がこれだけ凄い!面白い!と思った動画、夫に見せたら、ほぼ無反応でした。
え?どうして?楽しくない、これ?
「う~~~ん、メロディひとつだけなら聞き取れるけど、同時にいくつもは無理。」
そこで気が付きました。
私と夫では、音楽の下地というか、基礎知識が違うのだと。
私は3歳からピアノを習っていて、音楽の勉強をずっと続けました。
片や夫は、小学校低学年の頃、義母がオルガン教室に通わせようとしましたが、
レッスン2回目で、さぼって野球しにいった人。
そういえば結婚前、クリスマスに第九を聞きにいったら、寝てたもんね、貴方…。
別に私に音楽の素養があると自慢したいわけではありません。
なにかを楽しむ時、その分野にある程度の知識があれば、より深く味わうことができるし、感動も大きくなる…と言いたいのです。
例えば、絵画のことが全然分からない私は、友人がフェルメール展に行った話を聞いてもチンプンカンプン。
新婚旅行でルーブル美術館にも行きましたが、ああ、美術の教科書に載っていた絵があるなぁ…、
すごく古くて、価値があるらしい…くらいにしか分かりませんでした。
モナリザもビーナス像も、”見た”だけで終わってしまいました。
まさに猫に小判
もしこの時、私にいくばくかの美術の知識があったなら、
感性の部分はどうにもならなかっとしても、「きれいだな~~」プラスαの感動もあったと思うのです。
同じ動画を見ても、夫婦でこんなに反応が違うのは、きっとこういう理由なのでしょう。
…でね、これって、子どもたちに
「一体なんのために勉強なんかするのさ!」と問われた時に、使えるんじゃないかな…と。
世界中には、まだ貴方の知らないすごいことやカッコいいことやクールなことがいっぱいある。
そんな物事に出逢った時、楽しい!って感じるために、
今は無駄だと思っている勉強も、きっと役に立つよ…と。
こんなあまっちょろい説、ダメかな?(^^ゞ