花の声を聴く、不思議なお花屋さんがいる。

 

幻聴が聞こえるというわけではなく、

言うなれば、生花が発するエネルギーを感じて、言葉に置き換える感じ。

 

「今日の私の気分にぴったりの花を選んでラブラブ」とかいう無茶ぶりにも、

笑顔で対応してくれるし、またそのチョイスがドンピシャ。

 

そして私が直感でこれ!…と選んだ時も、

その花からのメッセージを伝えてくれる。

 

これまで、いろんなメッセージを伝えてもらったけれど、

花のエネルギーを読む方法、「フラワーリーディング」を伝授するレッスンが、

定期的に開講されることになった。

 

 

私は花が好きで、花屋さんに行く頻度は高いと思う。

 

今週のバラ…とか言っちゃって、

1~3本ではあるけれど、たいてい毎週バラを買う。

 

だけど、こんなに接触の多い花たちから、

もしそんなことができるとして、

人を介さず、直接メッセージを受け取れたら、なんて素敵音符

 

…ということで、早速、受けてみた、

「波動を整え願いを叶えるフラワーアレンジメントレッスン」。

 

花と話せる花屋・かれんさんは言う、
「花からのメッセージは、

ちょっとしたコツをつかめば、誰でも受け取ることができます」と。

 

 

当日、この怪しすぎるレッスンに参加したのは3人。

 

まずガラスケースの中から、好きな花を選んでくださいと言われる。

 

色の取り合わせがどうとか、花持ちがどうとか、バランスがどうとか、

ついでに値段はいくらだろうかとか、

そういうことは考えず、ただただ今日、手に取りたい花を選ぶ。

 

私のチョイス。

 

 

左からアナスタシア(菊)、カーネーション、ユーカデンドロン、ラ・ベル(バラ)。

 

バラはむっちゃ好みだけれど、

それ以外は、通常の私ならたぶん選ばない花。

 

そして花器。

 

 

食器でもなんでもいいから、

朝、これがいいなぁ…と思うモノを持ってきてと言われていた。

 

かなり前に、何かのお返しで、いただいた器。

 

オーブンOK、グラタンやココットにでも使えばいいのだろうけれど、

ただの一度も料理に使ったことがない…にもかかわらず、

ディープなダンシャリアンの私が手放さなかった器。

(あげるねと約束している人はいるけれど)

 

赤だと花が負けるかも…と、一瞬思ったけれど、気にしない。

 

じゃあ、好きに刺してみて…って。

 

私たち、みんなシロートなんですけど苦笑

 

でも、このレッスンの目的は、

美しいアレンジメントを作ることではなくて、花と会話すること。

 

いいや、刺しちゃえ。

 

…で、ワタクシの作品。

 

 

アレンジメントとしては、どうなのかなぁ。

 

「一番、気になる花はどれ?」

 

「アナスタシアです」

 

「じゃあ、アナスタシアの声を聴いてみて。」

 

もう、いきなり、かれんさんったら!

日ごろの私の無茶ぶりへの、これはリベンジ?

 

瑞々しいアナスタシアに触れながら、そっとその存在を感じてみる。

 

映像が見えたとか、声が聞こえたとかはないけれど、

ふと頭に浮かんだのは「radiation」という単語。

 

放射能のことじゃないよ。

 

このradiationは、放射、発光、発散、放熱、

中心の核から、ぐるり360度、四方八方に広がっていくイメージ。 

 

私が読めたのは、ここまでだけれど、

さすが、かれんさんはその先を行く。

 

『アナスタシアには、たくさんの花びらがある。

 

このひとつひとつが、貴女の才能。

 

今は、それぞれが散らばっているけれど、

全部をぎゅっと肚に集めて、一気に外に放つ。

 

誰に遠慮することもない、

謙遜することもない、

貴方は人が見たら羨ましいと思うような才能を、たくさん持っている。

 

だけどその才能は、貴女のためにあるんじゃない。

 

才能を歓びに変えていって。』

 

…というのが、アナスタシアからのメッセージ。

 

 

参加者さんの一人は、

紫のバンダ(ラン)と大きな丸いピンクのダリアと

これまた大振りなピンクマーブルのバラを選んだ。

 

この方へのメッセージは、

「もう隠れていないで、外に出て。

あれもこれもじゃなく、ひとつ目標を定めたら、

そこから目をそらさず、一直線に進んでいって。」

 

そういえば、主役級の花ばかり。

 

そろそろ主役のポジションを取れということかな。

 

もう一人の方は、たおやかな胡蝶蘭。

 

この方への花からのメッセージは、

「家族のことも大事だけれど、まずは自分を大切にして。

貴女がハッピーになって元気に輝くことで、

そのエネルギーは、周囲にも広がっていくから。」

 

 

色も形もテクスチャーも全然違うのに、

それぞれがこんなにも個性的で美しい生命力をたたえている。

 

私がこの花たちに惹かれたのは、

エネルギーが呼応しあっているからだそう。

 

素敵なメッセージをありがとう。