うちの会社には幽霊が出ると

もっぱらの噂だ。

 

女性陣が言うには、

ビルの六階、男子トイレには

幽霊が出るのだそうだ。

 

さて、僕は六階で仕事してて

夜勤で月数回単位で泊り、

勿論そのトイレにも行くのだが

幽霊は見たことがない(笑

 

どうやら、その噂の発信源らしき

女性の証言に行き当たった。

 

節電のために、トイレから出るとき

電気を消す人がほとんどなのだが、

夜、誰もいなくて真っ暗な中で

 

男子トイレから

トイレの水が流れる音がしていた!

のだそうである。

 

・・・。

 

女性はあまりご存知ないでしょうが

男子が小用を足すトイレには

設備保持水流といって、

誰もいない時に水を流す機能が

ついているものがある。

 

男性は、トイレのところに

「誰もいなくても水が流れることがあります」

と書かれているから分かるのだが、

女性は分からなくても不思議はない。

 

 

さて。

 

この話しを女性の同僚が詳しく

聞いたとする。

 

そうしたら、細かい話しは抜きにして

「幽霊を見た人がいるらしい」

って話しになって伝わる。

(水うんぬんは伝わらない)

 

これって、地震の時の流言飛語が

伝わるのと一緒だよね。

 

ワカラナイ、コワイ、ものに

警戒しようという本能はそれだけ

強いのである。

 

 

さて。

 

情報伝播の時に気を付けること

は一般でも色々言われる。

 

情報の出どころ、根拠を

きちんと確認しましょうと。

 

だけど、僕が気にかけるのは

少し違うことだ。

 

その情報が

“何かのプラスになる、助けになる

役に立つ” 情報なのかどうか、だ。

 

それならさ、

実際に助けようと思った時に

具体的な相手がそこにいるでしょ?

 

うん、これは

普段の情報発信の姿勢と繋がる。

 

自分が怖いものに

振り回されるのじゃなくて、

 

与えられるものを探すことが

大きな安心に繋がる道なのだ。