今日は記念パーティだったので、
そんなに話すつもりはなかったの
だけれど、
ついつい「魔法の二つの罠」に
ついて語ってしまった。
(相変わらず、意外と好評なのだ)

その中に、世界の70カ所くらいの
パワースポットを回ってきたという
パワーストーンの方がいて、

石は気を吸うのだとかいう話しで、
聖地巡りをしたパワーストーン
アクセサリーを作成するのだそう。

うん、感染呪術の形態と一緒だな
と思いながら、話しを聞いている。


それで、引き寄せ?パワー?
のような話になって、
天気も変えられるとか。

よく気を送るとかって、
空に15分くらい手をかざして
雲を消す、とかってあるけれど
(それくらい経つと、上空の風で
何もしてなくても大体雲は動く)

その方はちょっとスケールが違う。


冬にニューヨークに行く用事が
あったのだが、寒いのが苦手なので

暖かくなれ!
と叫んでから出発したそう。
ニューヨークの冬場は最高気温が
氷点下になる日もあるくらい寒い
のだけれど、なんと渡米した日、
20°だったのだとか。

なるほどなぁ。
まあ、確かに偶然にしてはなかなかだ。
気になったので、2015/1月の
ニューヨークの最高気温を調べてみた。

1日 5.6
2日 4.4
3日 7.2
4日 2.2
5日 -1.7
6日 5.0
7日 7.8
8日 8.3
9日 15.0
10日 4.4
11日 6.7
12日 -1.1
13日 3.3
14日 10.6
15日 11.1
16日 5.6
17日 -0.6
18日 -2.2
19日 2.8
20日 2.2
21日 -1.1
22日 -2.8
23日 1.7
24日 3.9
25日 8.9
26日 8.3
27日 5.6
28日 5.0
29日 3.9
30日 13.3

うん。

よく三寒四温というように、
平均○°ってのは、その温度に
近い日が多いということと
ちょっと違う。

確かに20°は珍しいけれど、
パッと抜き出した1カ月の気温で
10°、13°、15°くらいなら
混ざっているわけだ。

さて。
こういう時によく、
バタフライエフェクトという
理論が使われたりする。

ブラジルの蝶の羽ばたきが
テキサスの竜巻を起こすことも
理論上考えられなくは、ない
というあれだ。

蝶の羽ばたきが影響を与えるなら、
小さな自分の思いが影響を与える
こともあり得る、と捉えることが
多いのだけれど。

だけど、違うんだ、捉え方が。


単一の事象で考えて、
蝶の羽ばたきが竜巻を起こすわけが無い。

何が起こっているかというと、
それだけ小さい物の影響が、
大量に、計算が困難なくらい大量に
関連しあっているということ。

理論上は、太陽光が照る海の上に
効果的に蝶の羽ばたきが起これば、
それは風に次ぐ風を生みかねない
のだけれど、
同じようなことが沢山たくさん
起きていて、
それぞれが相互に影響しあっている。

実は人間は、この複雑性をそのまま
認めて複雑で未確定なままの状態に
しておくことを嫌がる。

何とか理解しようとする。

確かに渡米したその日が20°だった
というのは珍しいけれど、
いやじゃあ逆に、寒い時は誰が何を
引き寄せてるのか?って話になる。

モデルを単純にして因果を固定したり
コントロールしたくなるものなのだ。


では逆に、そう考えて何かまずいの?
本人の自由じゃない、と思ったりも
しますよね?

その辺の話を、明日致しましょう。