2025年9月27日(土)

イ・ムジチ合奏団の来日公演に、大阪のザ・シンフォニーホールまで行ってきましたランニング


イ・ムジチ合奏団は、歴史あるイタリアの合奏団で、彼らが収録した「ブランデンブルク協奏曲」のCDは10代の頃から何度聴いたことかラブ



本場イタリアの温かみのあるバロック音楽を生演奏で聴いてみたいという、長年の夢が叶いました昇天





今回の演目はこちら下矢印


ピンク薔薇レスピーギ「リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲」

ピンク薔薇ショスタコーヴィチ「5つの小品」

ピンク薔薇アントニオ・マルコトゥッリオ「二輪の花」(広島・長崎被爆80年に捧げる新作)

ピンク薔薇バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」

ピンク薔薇ヴィヴァルディ「ヴァイオリン協奏曲集『四季』」
(コンサートマスター:マルコ・フィオリーニ)







席はココ、2階席の2列目です下矢印


私の前の席は誰もおらず、ステージが見渡せて超ラッキー爆笑

まさにチェリストと相対する感じで、ステージ左奥のピアノですらも手の動きを見ることができました指差し



はい!

今回は趣向を変えて、クラシックを熱く語りたいと思います物申す



さて、演奏が始まると一音目から心が持っていかれましたね

ザ・シンフォニーホールはクラシックに適した素晴らしい音響効果があるのですが、それも相まってか、弦楽器の柔らかい音色に身体が包み込まれるようキラキラ

旋律の途中からコントラバスが加わる箇所も、スッと溶け込むように音楽に深みを与えていて素晴らしかったです。


そして、当公演の目玉のひとつ。



アントニオ・マルコトゥッリオ「二輪の花」(広島・長崎被爆80年に捧げる新作)



この曲については、今回の来日公演にあたり、楽団員が自ら戦後80年の楽曲を世界中から募集し、コンテストで選曲することを考案したそうです。

こんなエピソードからも日本への愛情や敬意が感じられますねピンクハート


楽曲は広島と長崎の静かな朝の情景から始まります。

バイオリンの弱音が「笙」の響きを、そして、ビオラとコントラバスのピッチカートが「鼓」の音を模していて、雅楽の世界観が見事なまでに表現されていましたよキラキラ

このように、雅楽の独特な響きを取り入れているところに日本への敬意を感じましたし、何より荘厳で神秘的な魅力がありました。

この雅楽の響きの上に、チェロがこの曲の第一主題である哀愁を帯びた美しいメロディーを奏でるのですが、原爆投下という壊滅的な描写によって、このメロディーはいったん姿を消してしまうのです。

しかし、戦後の復興を描く場面では、再度、主題のメロディーがユニゾンで奏でられることで、「二輪の花はまた咲く」という平和への希求が訴えられ、非常にメッセージ性の強い構成となっていました。

作曲家の方が演奏後に紹介されているのも、コンサートならではの臨場感がありましたね拍手

そして、今回のメインともいえる「四季」では、バイオリンソロの超絶技巧が堪能できましたし、「冬」の大好きなメロディーを初めて生演奏で聴くことができて至福のひとときを過ごしましたキラキラ

アンコールは3曲も演奏してくれましたキラキラ

大サービスですよねピンクハート

そして、アンコールの1曲目を演奏する前に、チェリストの方が

「ありがとうございます」

と日本語で語りかけてくれて、会場が温かい笑いに包まれました拍手

また、アンコール2曲目の前には、チェリストの方がポケットからメモを取り出して

「(次は)みなさんがよく知っている曲です」

というようなことを日本語で語りかけてくれたので、「ふるさと」とか童謡のアレンジかなって思っていたんです。

最初は何の曲かわからなかったんですが、チェロが「赤とんぼ」のメロディーを奏でたところで、やっと分かりました。

(近くの席の人も「あっ!」と小声で呟いてました笑)


たっぷりとしたボウイングにしっかりとビブラートがかけられ、日本の原風景が情感豊かに奏でられていましたねおねがい

そして、「赤とんぼ」のメロディーを聴いた途端に、子供の頃、夏の夕暮れ時に当時の自宅の庭(紀州地方のど田舎)で過ごしていた情景がふっと脳裏に浮かんだのです。

その時の空気や土の匂い、夕陽の色までもが思い出されるようでした。

「赤とんぼってこんなに美しい曲だったんだ」

「今まで長い道のりをあるいてきたんだな」

自身も転換点を迎えようとしている今、普段忘れていた純粋な感情が想起され、思わず涙が滲むほど素晴らしい演奏でしたキラキラ

3曲目のアンコールが終わった後には、演奏者全員が一列に並んで手を振り、会場が手を振り返しているのがよく見えましたバイバイ
(私ももちろん手を振りましたよバイバイ)


心温まるコンサート、また機会を見つけて行ってみたいと思いますピンクハート




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全然話は変わりますが、今日、高市早苗さんが自民党の新総裁に選ばれました。


選出後のあいさつの言葉は相当な覚悟と実直さに裏打ちされつつも人間味に溢れ、とても心を打たれました。


日本初の女性総理大臣の誕生が目前に迫りましたね。


同じ女性として率直に嬉しく、なぜか勇気づけられました。


政治の世界は超男性社会で、これまで人知れぬ苦労や壁を感じてきたのではないかと推察します。


日本経済においては複雑で課題の多い環境下となっていますが、豊かでより良い社会の実現に向けて頑張ってほしいと心から願っています。

(私も体を壊さない程度にお仕事頑張ります笑)