前回の続き
「仏説父母恩重経」(ふぼおんじゅうきょう)
父母の恩の重きこと、天の極まりなきが如し
をお伝えします
かいたいしゅご
①懐胎守護の恩
りんしょうじゅく
②臨生受苦の恩
しょうじぼうゆう
③生子忘憂の恩
にゅうほよういく
④乳哺養育の恩
えかんしゅうしつ
⑤廻乾就湿の恩
せんかんふじょう
⑥洗潅不浄の恩
えんくとかん
⑦嚥苦吐甘の恩
いぞうあくごう
⑧為造悪業の恩
おんぎょうおくねん
⑨遠行憶念の恩
くきょうれんみん
⑩究竟憐愍の恩
②臨生受苦の恩
大変な苦しみに耐え
命を与えてくれる親の恩
お経には
つきみ ときいた ごうふうさいそく
「月満ち時到れば、業風催促して
へんしんとうつう こっせつかいたい
徧身疼痛し、骨節解体して
しんしんのうらん こつねん み ほろ
神心悩乱し、忽然として身を亡ぼす」
とあります
当たり前のようですが
出産する母親の意思でなく
自然にその時がきて
ただ耐えるしかない痛み
出産にご主人が立ち会うと
育児に協力的になる割合が増えるそうです
「陣痛」とは
戦場に臨む決死の覚悟がいるから
(決死の覚悟…確かにそうですね)
有名な水戸光圀は
自分の誕生日には
最も粗末な食事を取っていました
その心を尋ねると
「なるほど誕生日は、この世に生まれた
祝うべき日であるかもしれない。
しかし、この日こそ自分が亡き母上を
最も苦しめた日なのだ。
それを思うと、珍味ずくめでお祝いなど
する気にはどうしてもなれぬ。
母上を思い、母上のご苦労を思えば
自分はせめて一年中でこの日だけでも
粗末な料理で母上のご恩を感謝してみたい」
と言ったそうです
自分のことだけを考えていたら
こんな心にはなりませんね
相手の事を慮り(おもんばかり)
相手の身になって感じる
出来そうで中々自分の満足(欲)から
離れられないものです…
私自身自分の欲から
離れられずに…
ケーキ🎂にプレゼント🎁
いつもは食べられないご馳走🍽
と、一時の自分の満足を抑えきれない
自分に気付かされます
今度の私の誕生日は
母に感謝を伝えてみようかな〜
ご覧いただきありがとうございました