前回からの続き
「仏説父母恩重経」(ふぼおんじゅうきょう)
父母の恩の重きこと、天の極まりなきが如し
をお伝えします
かいたいしゅご
①懐胎守護の恩
りんしょうじゅく
②臨生受苦の恩
しょうじぼうゆう
③生子忘憂の恩
にゅうほよういく
④乳哺養育の恩
えかんしゅうしつ
⑤廻乾就湿の恩
せんかんふじょう
⑥洗潅不浄の恩
えんくとかん
⑦嚥苦吐甘の恩
いぞうあくごう
⑧為造悪業の恩
おんぎょうおくねん
⑨遠行憶念の恩
くきょうれんみん
⑩究竟憐愍の恩
①懐胎守護の恩
妊娠〜出産までに受ける恩
母親は胎内に子どもが宿ってから
10ヶ月いろいろな苦悩を受ける
妊娠前の好物や好きな服を
手に入れても自分の為のものには
興味を示さなくなり
ただ、丈夫な子どもを生みたいと
日々念ずるばかり
と教えられています
さらに
「悲母、子を胎めば、十月の間に
血を分け肉を領ちて、身重病を感ず。
子の身体これによりて成就す。」
とお釈迦さまは仰ってます
子どもの身体の全ては
母親から分け与えられるといわれています
母親の血液からカルシウムを与え
足りなくなると骨を溶かして
カルシウムを運ぶ
妊娠中や出産後に歯が弱くなるのも
うなづけますね
その他にも
つわりや身体の動きの制限
足元が見えない不安
それまで経験したことのない
不便さを感じる方も多いと思います
自分自身のことよりも
子どものことを優先し
与えてくださる恩
これ無くしては
生まれ来ることはできない
大きな大きな恩
ついつい目先のことに
気持ちが揺れ動いてしまいますが…
心の何処かにいつも
意識しておきたいですね
ご覧いただきありがとうございました