第八話『妖刀』
―乃木道場前
乃木道場の侍A「猪狩重蔵!」
乃木道場の侍B「先生の仇!!」
重蔵「・・・・・・・・ゴホッゴホ・・」
咳き込む重蔵に襲い掛かる侍。
乃木道場の侍A「ウヮーッ!・・・ぐわっ」
乃木道場の侍B「エイッ!!・・・うっ」
乃木道場の侍C「ぐっ・・・あっ」
侍達を一気に斬り倒す重蔵。
佐助「すげぇ~」
乃木道場の侍D「はぁ・・はぁ・・はぁ・・ウォォォォー!・・・ぅわぁ!」
最後の一人も斬る。
佐助「うわぁー!乃木道場が決闘に負けたー!返り討ちじゃ!四人斬りだぁー!」
尼僧「何故にこの様な無益な争いを・・・」
佐助「おいおい尼さんよー!この先生はな、強ぇえ男を探していなさるだけなんだよ!それだけさ」
尼僧「貴方の先には死が待っているだけです」
重蔵「・・・・・・ゴホッ・・ゴホッ・・・・はぁ・・はぁ・・」
吐血する重蔵。
尼僧「医者を!」
重蔵「無用だ。長く生きるつもりはない」
佐助「先生!おいら、強ぇえ男を知ってるぜ!そらぁ恐ろしく強ぇえ奴だ。この先の峠を七つ越したところの山にいる右京って奴だ。もう何十年も人を斬り続けている奴だ」
―夜の廃屋
重蔵「!」

右京「俺の刀がそなたの生き血を欲しがっている」
重蔵「お主が右京か?」
右京「さぁな・・・・名前など、とうに忘れた」
重蔵「うわっ!・・・・クッ!」
右京「俺の刀がそなたの生き血を欲しがっている」

猪狩重蔵対人斬り右京
右京「フッ!」
重蔵「ハッ!・・・フッ!!」
右京「おぉ!こいつは驚いた!この俺に太刀打ち出来る人間がいたとはな」

右京「フッ!ハッ!」
重蔵「ハァッ!」
右京「うわっ!フッ!」
重蔵「トラッ!」
右京「フワァーッ!うわぁぁぁぁぁっ!」
右京を刺す重蔵。
重蔵「トラーーーッ!」
右京「うわぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁっ!」
右京を斬り捨てる。
右京「あー・・あー・・・・・」
重蔵「ハァ・・ハァ・・・・・」
右京「・・・貴様の名は!?」
重蔵「ハァ・・・猪狩重蔵」
右京「重蔵か・・・・」
消滅する右京。
重蔵「ぐふっ・・・ぐっ・・!」
吐血する重蔵。
謎の声「重蔵、お前は直に死ぬ・・・」
重蔵「誰だ!?」

謎の声「お前の命・・・・この俺様が救ってやってもいいぞ。お前はまだ強い男を探している。強い剣と闘うことを望んでいる」
重蔵「はぁ・・はぁ・・・貴様の望みは・・・」
謎の声「剣に生き血を与える・・・ただそれだけだ!お前は人間を斬り続ければいい。それでお前も俺様も生きていける」
重蔵「はぁ・・・・」

妖刀を手に取る重蔵。
重蔵「うわぁぁぁー!!!」
―夜の森
空を飛ぶ飛行機。
林道を走る車。
重蔵「!?」
妖刀「目覚めたようだな、重蔵」
重蔵「貴様・・・この俺を何処へ連れてきた!?」
妖刀「重蔵、ここはまやかしの国ではない。お前のボロボロの身体を元に戻すのに、何百年もの時を必要としただけだ・・・」
―夜の商店街
若い男「何だ?この格好?」
若い女「ハハッ、エッ?」
若い男「写メ、写メ、写メ」
若い女「ちょい待ち・・・・あった!」
妖刀「生き血だ・・・重蔵」
若い男「ネェネェネェ、おじさん写メ撮ろうよ」
重蔵「!!!」
女の携帯電話を一刀両断。
若い女「・・・・!!!」
若い男「・・・ぁ」
妖刀「何故斬らぬ!?剣に生き血を与えろ!」
重蔵「町人だ!斬れるか!・・・・強い男は何処にいる!?」
―夜の路地裏
ヤクザ風の男「・・・!!」
重蔵「・・・・」
睨み合うがヤクザ風の男が退き道を譲る。
重蔵「駄目だ・・・誰もいない・・・・」
重蔵「!!」
剣音を聞き、走る重蔵。
―夜のビル前
零「・・・・フッ!ハッ!!」
警備員と闘う零。
それを物影から見つめる重蔵。
零「デャッ!ヤッ!」
警備員、ホラー化。
ホラー「ワァァァァーッ!!!」
零、鎧を召喚。
銀牙騎士ゼロVSホラー・レベッカ

重蔵「!!!」
ゼロ「おいで」
レベッカを斬りつけ、撃破。
零「ふぅ・・疲れた・・・・・・ン!?」

対峙する零と重蔵。
零「シルヴァ、こいつもホラーか?」
シルヴァ「違うわ、彼は人間よ。でも、妙な気配を感じるわ」
零「妙な気配・・・」
重蔵「俺の名は猪狩重蔵・・・・お前の名は?」
零「名前?名乗るほどのモンじゃないよ」
重蔵「待て!・・・お前と勝負がしたい」
零「勝負?」
重蔵「お前の見事な剣を見た。お前の二刀流と俺の剣、どちらが強いか確かめていみたい」
零「ゴメン!俺、そういうの興味ないんだ」
重蔵「いや!お前も俺と同じはずだ」
零「!!」
重蔵「フッ!・・・・・フッ!フッ!」

刀を抜けない重蔵。
零「??」
立ち去る零。
重蔵「キッ!キッ!・・・・何故邪魔をする!?」
妖刀「剣に生き血を与えろ!お前はその為に生きている」
重蔵「俺は強い剣と交える為に生きている!」
―工場内
零「・・・しつこいなぁ!」

モップを持って現れる重蔵。
モップの先端を切り落とし、二本の木の棒を零に投げ渡す。
零「嘘だろ?」
重蔵「勝負だ!」
零「ちょっ待てよ!」
重蔵「デヤァァー!ヤッ!」
零「ぐっ!うわぁっ!」

重蔵「どうだ?闘う気になったか?」
零「・・・!!」
涼村零VS猪狩重蔵
重蔵「トリャー!」
零「ハッ!」
重蔵「トリャー!フッ!」
零「うっ!」
重蔵「デャァァァー!」
零「ウッ!!」
重蔵「甲冑を着ろ!俺が闘いたいのは甲冑を着たお前だ!」
零「甲冑!?デヤーッ!甲冑って!?」
シルヴァ「多分鎧のことよ」
零「ホラーじゃないのに…鎧が召喚出来るかって!」
零「わっ!ぐっ!ぅわ!」

重蔵「ハァーッ!」
シルヴァ「ゼロ、駄目よ!相手にしないで」
零「悪ぃ、楽しくなってきた」
重蔵「フッ!」
零「ハッ!ぐわぅ!!!」
重蔵「若いな・・・今のは逆で受けて逆で払う・・フッ・・・」
零「余計なお世話だっ!!」
重蔵「フッ!」
零「わぁぁぁーっ!」
重蔵「フワァッ!」
零「おっ!」
重蔵「フリャァァァァァーッ!」
零「ぐっ!・・・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・・・」
重蔵「ぷっ・・ぐはっ!・・・・ゴホゴホッ」
吐血する重蔵。
重蔵「ウリャァァァァーッ!」
零「フッ!ハッ!ウリャーッ!」
零「もう十分だ。これで終わりだ・・・認めるよ・・あんたは強い」
重蔵「まだ決着は着いていない!」
零「決着なんて着けなくていい」
重蔵「明日・・もう一度真剣で勝負だ!」
零「・・・・断る!俺は忙しい」
重蔵「ゴホッゴホッ・・・グフッ・・・」
―夜の駐車場
妖刀「分かったか・・・重蔵。今のままではお前の身体は朽ちる。重蔵・・・剣には生き血を与えよ」
重蔵「ゴホッゴホッ・・・あの男は何者だ?」
妖刀「魔戒騎士・・・我らホラーが最も憎むべき相手だ、重蔵!あの男を斬りたければ剣に生き血を!」
駐車場を歩き去る男。
妖刀「斬れ!斬るんだ!何をしている?重蔵」
重蔵「ウワァァーッ!」
妖刀で自らを刺す。
妖刀「やめろ!何をするっ!!」
重蔵「ただの人斬りなら・・・朽ちて死んだほうがマシだ!」
妖刀「うっ・・ぐっ・・・・」

重蔵「生き血を欲しいのなら、俺の命をやる・・・・存分に血を吸うがいい!ウオァァーッ!」
妖刀「やめろぉぉっ!重蔵ーっ!!」
重蔵「デヤァアアァァーッ!」
妖刀「うわぁぁぁああっ!」
―夜の工場

零「汚い所は嫌だなぁ」
シルヴァ「ゼロ、我慢して。ホラーが潜んでいるのはこの辺りよ」
零「はいはい、とっとと終わらせますか」
重蔵「待っていたぞ・・・魔戒騎士」
零「!!・・・猪狩・・重蔵・・・・」
シルヴァ「ゼロ、この男がホラーよ」
零「ホラー?憑依されたのか?」
シルヴァ「違うわ。魂はこの男のまま・・・男の自我がホラーを凌駕している」
重蔵「子供の頃、お前と同じ鋼の甲冑の侍を見た。あれ程に見事な剣は俺は見たことがない・・・あの時俺は決めた。俺はこの男より強い男になると」

重蔵「・・・やっと見つけた」
零「!!」
涼村零VS猪狩重蔵
重蔵「デヤァーッ!」
零「ハッ!ハァーッ!」

重蔵「フッ!」
零「ハッ!」
重蔵「ハァッ!」
零「ハッ!ハ!」
重蔵「デヤァ!」
零「うわぁっ!」
重蔵「タァーッ!ハッ!」
零「ヌッ!」

重蔵「斬るか斬られるか」
零「悪いけど俺は斬られるわけにはいかない」
重蔵「デヤァーッ!」
零「フッ!」
重蔵「ハッ!ハァ!」
零「ダッ!」
重蔵「強い・・・誠に強い剣だ・・・・」
零「あんたもな・・・」
重蔵「フゥッ!」
零「ハッ!ぐわぁぁーっ!」
重蔵「フワァッ!」
零「ハッ!タッ!」
重蔵「フンッ!」
零「ィヤッ!」
重蔵「ハァーッ!」
零「ハッ!ハァッ!」
重蔵「そうだ・・・それでいい」
零「セヤァーッ!」
重蔵「フッ!」
零「ハッ!」
重蔵「トリャァーッ!」
零「ハッ!ハッ!ハッ!」
重蔵「テャァーッ!」
零「うわぁぁーっ!はぁ・・はぁ・・・」
重蔵「ンヌヌヌ・・・・グッ」

零の魔戒剣を拾う重蔵。
零「嘘だろ・・・」
シルヴァ「ソウルメタルを操るなんて」
重蔵「ハァァァーッ!」
零「ハッ!バカだよ、あんた・・・ウリャァーッ!」
重蔵「ウォーーッ!」
零「どうして俺とあんたが斬り合う!?あんたなら・・・魔戒騎士にもなれたはず!ハァツ!」
重蔵「そんなものには興味はない!」
零「デヤッ!」
重蔵「俺はホラーだから貴様と闘えた!それでいいっ!!」
零「ハァッ!」
重蔵「ハッ!
重蔵「デヤーッ!ハァ!」
零「うわぁーっ!!!」
空中で斬られる零。
零「ぐっ・・はぁ・・・・」
重蔵「そろそろ決着を着けるぞ」
零「分かった・・・あんたを斬り捨ててやる!」
鎧を召喚する零。
重蔵「いざ、勝負だ!」
ホラー化する重蔵。

銀牙騎士ゼロVS妖刀ホラー・カゲミツ
ゼロ「ハアァァァァアアア!」
カゲミツ「ウワッ!ウヌッ!ハァツ!」
ゼロ「ウォッ!」
カゲミツ「ゥオリャァーッ!」
カゲミツ「うわぁぁっ!」

斬られたカゲミツ。
ホラーから重蔵に戻る。

重蔵「「はぁ・・はぁ・・・・悔いは無い・・・俺は・・誰よりも強い男と闘った・・・・はぁ・・お前より強い男など・・・いるまい」
零「「いる・・・」
重蔵「どんな男だ・・・」
零「金の甲冑を着た男だ」
重蔵「金の・・・甲冑の男・・・」
零「あぁ、そいつが一番強い」
重蔵「・・・・・・くっ!」
満足気に脇差を零に託し、死にゆく重蔵。

これを受け取り一礼する零。
―夜明け
シルヴァ「ゼロ、何を考えているの?」
零「昔の事さ」
シルヴァ「そうね・・・貴方も冴島鋼牙と・・・・」
零「決着つけてみようかなぁ・・どっちが強いか」

零「うっ!!」
突如胸の痛みが零を襲う。
シルヴァ「ゼロ!」
零「はぁ・・鋼牙・・・どうする・・・・・時間が無くなってきたぞ」

―次回予告
過去の栄光というシナリオで偽りの自分を演じる。
欺瞞の脚光を浴びながら!
次回、『化粧』
虚空の喝采が聞こえるのか!?
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【あす楽対応】 BANDAI/バンダイ 牙狼<GARO>~MAKAISENKI~ 魔戒可動 銀牙騎士 ゼロ 完成品フ... |