来月、「方丈記を読みます。」
と、お伝えしたら、
皆さんあらかじめ漫画版を読んだり、色々予習されているので、
とっても言いづらいのですが…。
いつも、わたしは
「予習しないで来て下さい。」
と、お伝えしています。
人は、自分の予想の範疇で起きた事には、
心を動かされないからです。
例えて言うなら、中高生の教科書ガイドみたいな、模範解答のような情報を入れてしまうと、もう自分で考える事自体を自動的に放棄してしまうように、思考というものは出来ているのです。
日本の国語教育の問題点もそこにあります。
だから、わたしは、事前に次回の話とか、それにまつわる質問とかをされたら、あえてはぐらかしたり、忘れたふりして、答えない時があります。(スミマセン)
次回がちょっと楽しみになるような予告はしますけどね。
子供が初めて砂場に行って、「好きなように遊んでいいよ」と言われた時のように、無心に読んで欲しいのです。
心を開いて、流れ込んでくるものに身を任せて欲しいのです。
読む前と後で、自分の心の中に何も変化が起きないなら、本を読む意味はあるのでしょうか…。
知識の確認のために本を読むのは、活字を読むだけの作業の時間になってしまいます。
それは目的が違います。
知識だけ入れれば良いなら、わざわざ原文で読む必要はないのではと思うのです。
時代背景とか、作者の生い立ちとかも、実は作品の後に来るものです。
芸術は、作家の手を離れたら、もう作家だけの物ではないからです。
まあ、…古典文学なので、仕方なく先にざっと説明はしますが(笑)
読んで何を感じようと、
どんな感情が湧いて来ようと、
自由なのですよ。
間違いなどありません。
知っていないと恥ずかしい事などなく、
知らない事がいっぱいあるから、
世界は楽しいのです。
どうか、なるべく何も考えずに、
当日お越し下さいね(^-^)
それでも予習したい!という方は止めませんので、それもご自由に(^-^)
場所は今月中には決めてご連絡します。
まだまだ参加者も募集中です!!
お問い合わせをお待ちしています。