始めにお願いした、いろいろな変更届をしてくれたかな。
ご主人の給料振込先はそのままにしておいてください。
ご主人名義の預貯金はすべて引き出したね。
兄さんにはもちろん、会社の仲間もすべて新しい携帯番号で。
固定電話の名義を変えて、電話帳から削除しといて。
家の名義変更は終わりましたか。手数料が結構高かったでしょう。
今回は兄さんの保証債務だけだったけど、
なにせ相手が悪名高い信用保証協会なんで皆が協力してるんですよ。
そりゃ、今まで連帯保証して殺されたなんて噂まであるんだよ。
特に自営業者は息子や娘まで連帯保証人にさせられてたとか、
悪どい担当者は保証人の不動産にまで手を出してる。
それでも払わなければサラ金、ヤミ金に追い込んでいく。
今までの保証協会があまりにも悪質で、
世間から非難されはじめたので金融庁が動いたんだろうね。
平成、令和と中小零細の自営業者には辛い苦しい日々の連続。
彼らは融資してもらえないと、生き残れないギリギリの境界線で頑張ってる。
だから協会員から甘い誘いを受けると、ついつい保証人を引き込んでしまうんだ。
協会には、毎月支払うけど現状は預貯金を切り崩しても
月3~5万円前後の返済が精いっぱいと伝えるだけでいい。必ずそれでまとまるから。
他のこと聞かれたら、この件で家庭が深刻な状態になって困っていることを強調したらいい。
別なやり方としては、協会の連帯保証債務だけなんだから、
担当者が初めから無茶を言ってくるようだったら、一銭も支払わないって言ってやれよ。
ただそれなりの覚悟がないと、電話やメール、裁判所からの通知で家族や周囲が滅入っちゃう。
それと給料の差し押さえで会社にバレちゃう。
会社を辞めりゃいいんだけど。これはご主人が決めることだ。
自己破産の事前準備は慎重に。協会には5~6回支払う。
その後に、弁護士が受任通知を発送して同時廃止、免責まで3~4か月。すべて片づけてくれる。
ご主人が今の会社に未練がないようだったら経理の責任者を探してほしいと頼まれてる
企業がいくつかあるので話してみるよ。どこも規模は小さいけど堅実で社員思いの会社だよ。
善い経営者は人を見抜く眼力があるよ。自己破産なんて全く問題にしないよ。
今回の件は人生の岐路かもしれないよ。
今の会社は65歳で定年、わずかな退職金、あとの長い人生をどうしようかと悩むより、
自分の仕事が思いっきり出来る、いつまでも務められる、ほうがはるかに健康で長生きできるよ。
楽しい人生にしなけりゃ生きてる意味ないよ。