ユーリ・I・バンダジェフスキー氏の論文『Medical and biological effects of radiocesium incorporated into the human organism』を、日本語の翻訳を公開します。
ゴメリ医大に在籍する18~20才の大学生を対象にした調査によると、はっきりとした心電図異常が48.7%の学生にみられたが、対象の学生たちのセシウム137の体内濃度の平均は26±2ベクレル/kgであった。
心電図の診断と同じように、様々な量のセシウム137を体内に取り込んだ子どもたちの血圧を分析すると、セシウム137の体内蓄積量との相関関係がみられた。
セシウム137の蓄積量がふえると、血圧の高い子どもが増える。
555,000ベクレル/㎡以上の汚染地に住む子どもの41.6%に高血圧がみられた。
(出所)ユーリ・I・バンダジェフスキー氏の論文『Medical and biological effects of radiocesium incorporated into the human organism』
ユーリ・I・バンダジェフスキー氏の経歴
1980年 国立グロドノ医大卒業
1982年 中央科学研究所に勤務後、所長に就任
1990年 ゴメリ医科大学を設立し、99年まで学長
ベラルーシコムソモール賞
アルバート・シュバイツァーの金賞
ポーランド医学アカデミーのゴールドスターを授与
2009年 欧州放射線リスク委員会(ECRP)からエドワード・ラッドフォード記念賞を授与