TOHOシネマズ1か月間フリーパスポート終わりました。今回はわずか7本でした。
旅行へ行っていたり、体調崩したりで仕方なかったです。
ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー:☆☆☆☆
「ライ麦畑でつかまえて」とサリンジャーは名前だけしっていました。
サリンジャーという人となりを知るのに地味だがとてもしみじみとした。
第二次世界大戦でノルマンディーからドイツにはいり、そこでの経験からPTSDで苦しんでいたこと、
「ライ麦畑でつかまえて」作品とどう向き合い執筆したかがよくわかり、興味深かった。
この手の作品にありがちな、史実とは異なるところや脚色ありましたが、そこに目をつぶっても秀作です。
バジュランギおじさんと、小さな迷子:☆☆☆☆
歌と踊りがあるのはボリウッドのお約束。大袈裟な感情表現に臭い芝居、スローモーションの多様もボリウッドらしい。前半が長く感じましたがそれを吹っ切るようなクライマックスに涙がでてきました。インドとパキスタンの関係(パキスタンはインドから独立分離する際領土をめぐり戦争したことや宗教・習慣の違い)を理解しておくと、この作品のつくり手の意図や細かい伏線が丁寧に描かれていることに気づく。主人公を通して自分自身の固定概念(ここでは主に宗教・習慣)を手放すこと、新しい価値観を受け入れることが、観ている方も感じることが出来る。なんといっても女の子が可愛い。
天才作家の妻-40年目の真実-:☆☆
肝心な告白の部分で寝落ちしてしまった。ということは、惹き込まれなかったということでもある。陰湿でダラダラとした演出に面白味を感じなかった。グレン・クローズの頑張りに☆2つ。
ナチス第三の男:☆
ハイドリヒが主人公なのか、レジスタンスが主人公なのか、焦点が曖昧でカット割りもフラフラしていてダンスシーンでクルクル回られたのにはアホすぎて目も当てられなかった。史実に基づいているはずなのに何の説明もないため物語がさっぱりわからない。同じ題材の「ハイドリヒを撃て」を観てみることにします。
TAXi ダイヤモンド・ミッション:☆
下品極まりない笑えない悪ふざけのオンパレード。キャラクターも灰汁が強すぎで演技も大袈裟で大根すぎ。見るに堪えないものだった。もちろん、内容もスカスカです。☆なしでもいいくらい!
そらのレストラン:☆☆☆
これといって大きな出来事もなく、普通に安心して鑑賞できる。生産者の地域連携と消費者の理想像。上手く出来過ぎが気持ち悪く感じるかも。年配層が多かった。
総評:最終週にしてようやく満足いく作品に出合いました。「ライ麦畑の反逆児 」“ひとりぼっちのサリンジャー”はいらないかな、原題は「REBEL IN THE RYE」で「ライ麦畑の反逆者」とでもいいますか、ひとりぼっちとは意味合いが違う気がします。作家の話なんだから、言葉選びは慎重にしてほしい。
「バジュランギおじさんと、小さな迷子」は上手い邦題だと思います。「BAJRANGI BHAIJAAN/BROTHER BAJRANGI」でバジュランギは主人公パワンが信仰してる神様の信者の呼称らしく、バイジャン(おじさん)はラストに大きな役割を果たします。