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リクルートの怪談ブログ

怖い話などを書いていきたいと思います。こっちがメインになるかも。

あとは、不可思議な現象とかもたまに書きたいと思います。

これは、住む家を探している人が友人にした話。


どうしても一階以外でお願いします。
男は不動産屋の社員念を押した。
わかりました、と社員さんはパソコンで一階以外で空いている部屋を探しはじめた。その顔には念を押してまで一階を嫌がる男を不思議に思っているのがよくわかる。

部屋探しに付き添っていた友人もそのことを不思議に思った。

その日の夜、二人は居酒屋で一杯飲んで帰ることにした。

しばらく酒が進んだあと、友人は男に疑問をぶつけた。

どうして一階は嫌なんだ?防犯とか覗かれるとかあるかもしれないが、あそこまで嫌がらなくても、友人が言うと、男は飲みかけの酒を見つめながら、理由があるんだよ、と呟いた。

理由ってなんだ?友人が聞くと、男はゆっくりと話始めた。



前に住んでいたマンションの話だ。俺は一階に住んでいた。
そこは六階建てのマンションで、マンションの裏には一車線の道路が通っていた、マンションと道路の間にはベランダと壁があるんだが、ベランダは小さくて壁は低くて薄いから簡単に家のベランダに入れちゃうほどだよ。
それにさ、夜に車が通ればそのエンジン音が眠りを妨げるんだよ。
数週間で慣れたけどな、と男は飲みかけの酒を飲み干した。

ただな、事件が起こったんだよ。

ある日目が覚めると、ピンポーンとチャイムが鳴ったんだよ、朝だし眠かったから無視してたら何回も押すから出たんだよ、そしたら居たのは制服着た警官だった。

何かありました?と聞くと、飛び降りがあったって言うんだよ、よくよく聞くと、飛び降りたのは昨日の深夜、屋上から女の人が飛び降りたらしいんだよ。

それで、落ちた場所っていうのが、俺の部屋の前、そこの道路に落ちたらしいんだよ。もし俺が起きてたら人が落ちる音を聞いてしまったかもしれない、身震いしたよ。

ビールお待たせしました、と店員がビールをテーブルに二つ置いていった。

そのビールを半分ほど飲んで、なるほどそんな理由があったかのか、と言うと、男はビールに手を伸ばさずに一言、これだけじゃないんだ、と言った。

その日からなんだよ、毎日毎日毎日毎日来る日来る日も起こるんだよ、何が起こるんだよ?
男は声を震わせながら言った、女がベランダに来るんだよ!

自殺した時間は深夜二時らしいんだが、毎日深夜二時なると、カーテンで見えないんだがベランダに誰か入ってきて窓を 叩くんだ。ダンダン、ダンダンって、男は今にも泣きそうな顔で話している。
友人が、そいつを見たのか?と聞くと、ゆっくり頷いた。

一度、意を決して閉めてるカーテンを開けたことがあるんだ、そしたらそこには頭からグッショリ血に濡れ髪の長い女が必死に窓を叩いていたんだよ。

それで、一階には住めないんだ、またあの女が窓を叩いてきたらどうしようかと怖くて。



男と友人は、飲みかけのビールと口をつけていないビールを残して店を後にした。