こんにちは!今回も当ブログをご覧になっていただきありがとうございます。昨日は、東京では久しぶりに梅雨の晴れ間となりました。最近発売されたHD PENTAX-DFA☆ 85mm F1.4 ED SDM AWの巨大なレンズを見るにつけ、A☆85/1.4とかFA☆85/1.4ではダメなのか?ともう一度チェックしようと思いました。以前K-3でテスト(過去記事ご参照ください!)してみたところ、絞り開放近くでは全くダメだった記憶があります。

今回はK-1Ⅱで、しっかりとフードもつけて撮影しました。このレンズの純正フードは、下の写真のMH-RA67という非常にしっかりとした、金属性のものが用意されていました。Aシリーズのレンズには、組み込み式のフードが用意されていることが多かったのですが、深さが足りないことが多く、あまり実用的ではありませんでしたが、このフードは十分です。このレンズのコーティングは、緑~青色になっています。

今回撮影してみて、前回と印象がだいぶ変わりました。上から、f1.4、f2.8、f5.6、f11と2絞りづつ絞っています。(K-1Ⅱ、ISO100、AWB、鮮やか、シャッタースピードは、上から:1/8000、1/2000、1/500、1/125)

f1.4では、周辺光量低下があり、線も太く非常に柔らかい表現になっていますが、クリアで画像としては破綻していません。色調は光量不足のため若干暗く見えますが、海の青い発色はとても好ましく思います。f2.8に絞ると、線の描写が明らかに細くなり、拡大して見るとゲートブリッジの橋げた、クレーン船の柱の立体感は素晴らしいです。デジタルでも十分実用できます。f5.6に絞ると、わずかですがシャープネスが向上し、きりっとした描写に拍車がかかります。f11まで絞っても、f5.6からは大きく描写の改善は感じられません。

次に、近景は手すりの柱ちゃんにモデルになってもらっています。(K-1Ⅱ、ISO100、AWB、鮮やか、シャッタースピードは、上から:1/640、1/160、1/40、1/10)

今回は、ライブビューで拡大して、左の金具にしっかりピントを合わせました。f1.4の描写は是非拡大してご覧になってください。線が太く柔らかくなっているために、ピントが合っているところと、ぼけているところが絶妙の溶け具合です。光量低下のためか、色調が若干青っぽく写っています。f2.8に絞ると、急にピシッとした描写になります。薄い合焦部分から、アウトフォーカスになるところの滑らかさは、十分感じます。色調は、見た目に近いものになりました。f5.6では、合焦部分が深くなりますが、大きい改善はありません。f11では、色調が若干暖色系になっています。背景のボケは小さくなりますが、決して固くありません。

改めてテストしてみましたが、このレンズ、近景での絞りを開けた時の合焦部分のシャープなところから、アウトフォーカス部分の滑らかさ、すごいです。近景では、絞りを開け気味に使いたいです。遠景では、ピシッと写そうとするとf2.8に絞りたいところ。デジタルでも十分使える能力の高さを実感しました。しまっておくだけではもったいない!!