武蔵美の彫刻科を卒業している妹だが、
なんと、実はずっと写真の仕事をしたかったのだと、最近になって知った。
私も美術関係の勉強をさせてもらい、妹とは同じような道を歩いていたが、世の中にはすごい人が沢山いて、自分はその人達のように美術だけに情熱を傾けることが難しいと判断してからは、
事務派遣の仕事をしつつなんとなく生きてきた。
しかし、美術の才能も子供の頃からずば抜けていた妹は、才能と情熱をもち続け仕事に打ち込んでいたものの、
だいぶ経ってからやっぱり写真やりたいと転職したのが今年の8月。
地元の老舗写真館に就職して、やれ小学校や中学校の運動会だ、幼稚園の運動会だ、小中高のおじいちゃんたちの同窓会だに呼ばれて記念撮影を行ったり、写真の選別やら加工やらで大忙し。
それでもイキイキとしている。
仕事が終わったら子供にごはんを作り、洗濯をして、別の会社から依頼される動画編集の仕事もこなす。
そんな優秀な妹だが、未だパートなので雀の涙の収入。
そして、動画編集も前会社からの依頼なので、かなり値切られて依頼される。
こんなに頑張っているのに収入と結びつかない日本。
もやもやするけれど(私が)、妹は日々イキイキと頑張っている。