母の葬式は二日後にされました。
私は高校二年生でした。
私には姉がいます。
救急車を呼んでくれたのも姉でした。
私と母が二人家にいて、姉は仕事中でした。
私が泣き叫びながら電話をかけて、いつもならあまり繋がらなかったのですが、その時は直ぐに電話をとってくれました。
私というだらしのない妹がいるせいか、姉はとてもしっかりした性格でした。
母には父と母がいます。
つまり私にとっての祖父母です。
祖父母は母が小さい頃に離婚していました。
母は祖父が大好きでした。
ですが母と祖父は離れてしまいました。
祖父は再婚していました。
再婚相手は嫉妬深く、母との連絡も許しませんでした。
しかし祖父はコッソリとたまに母と連絡をとっていました。
私も一度くらいしか会ったことがありませんでした。
母の葬式には、祖父も出席しました。
皮肉なことに、あんなに大好きな父親との再会が、母は棺桶の中で迎えたのです。
私はそう考えると、
なんで今更来たのだ、やら
良かったね、おじいちゃんに会えたね、やら
ちぐはぐな思考になりました。
私はニコニコしていました。
何故みんなそんなに辛気臭い顔をしているのか
何故みんな私を哀れむように見るのか
何故これからのことを尋ねてくるのか、尋ねてどうするのか
分かりませんでした。
分かっていました。
でも、分かりませんでした。
姉はずっと泣いていました。
私は棺桶の顔部分だけ透明になっていることになるほど、こういう作りになっているのか、やら的外れな思考をしていました。
線香のつけ方やルールが分からず、叔母に聞いたりしました。
母の友人も泣いていました。
この人は今泣いていてもいつか忘れたりするのかな、と思っていました。
