どの歯医者が診ても一緒よ~!なんて思っている単純な虫歯こそが重要!!④ | シンガポールで歯医者さん Dr.Yumiko's Journal 

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歯の美と健康の秘訣を知ってもらうための、歯医者が率直に綴るブログ❤︎ 2009年1月よりシンガポール
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歯医者のそれぞれの腕の良し悪しは、

基本技術なので、

生まれ持ったセンスといったもの(器用か不器用か?芸術的センスがあるかないか?)

に非常に左右されるのですが、

単純な虫歯の治療なんて実際には、

歯医者なら誰でも出来てしまえる一番基本の治療です。

 

じゃあなぜ、

歯医者によって虫歯治療の良し悪しが違ってくるかって言うと・・・、

 

患者さんの歯の事を、

如何に、

自分や自分の大切な人の歯であるかのように、

大切に大切に、そして慎重に扱っているか?

 

これが結果に大きな違いを与える、一番の要素だと思うわ!!

 

歯医者なら誰でも普通にこなせる、簡単な虫歯の治療だからこそ、

そこが一番治療内容や質に現れるっていう話。

 

 

その背景にはね、

私が歯医者だから率直にわかることだけれど、

例えば・・・、

保険治療だから医療報酬が安いからだ・・・、とか、

素早く痛みなく治療がパパパと終わった方が、患者さんには嬉しがられるから・・・

といった深層心理などから、

適当にしか虫歯を削り取っていない

ていう歯医者も中にはいるよね。

 

 

そして中には、

余りにも神経に近すぎる大きな虫歯の場合には、

治療を始める前まで痛みがなかった場合でも、

治療後になって、非常に耐えがたい痛みが急に生じたりとか、

そうでなくとも

治療後に今までにはなかった、なんとなく・・・といった不快感(凍みる、硬いものを噛むとチクッとする・・・といったような)が、

でちゃうことって歯医者の間では結構常識。。。

 

なんだけれど、

患者さんにとってはそれは常識じゃないから、

治療前には何ともなかったのに、治療後から調子悪い!

=(イコール)

歯医者の治療の腕が悪い

と認識されやすい。

 

実を言うと、

余りにも虫歯が神経に近くて大きい場合には、

全ての虫歯を削り切ると、神経に余計な刺激を与える事となってしまい、

逆に神経を逆立ててしまう事があるのです。

 

だから歯医者はそれを避けるために、

わざと術後の不快症状や痛みを出さないように、

神経に近い部分の虫歯をわざと削らずに残してしまう事もあるのです!

 

この事実を事前に歯医者が患者さんに100%理解しておいてもらっていれば、

きっと後々問題になることなないのだろうけれど、

そもそも、歯科専門職者と一般素人さんが、

歯科専門知識を同レベルまで共有することは非常に難しいため、

こうした術後疼痛についてはよくクレームになってしまう一つの事例なんですよね・・・。

 

 

実際私は過去に、

非常に大きな神経すれすれの虫歯の治療を、とある大御所にしてもらった際、

術後やっぱり硬いものがチクチクして噛めなかった時期があったんです。

でもね、私は、

なぜ術後痛いのかという理由が歯医者だからわかっていたので、

大きな虫歯になるまで野放ししたのは私(=自業自得)と分かっていたので、

なんとも思わなかったけれど。。。(そして1年くらいで症状解消しましたし。)

 

 

極端な話、だから、

余りにも大きな虫歯に関しては、

もうさっさと見切り発車よく、

患者さんの歯の神経を抜いてしまうという技も、

歯医者の中では当たり前だったりする。

 

神経を抜いちゃえば、

術後疼痛や不快感なんて出るわけないんですもの。

 

治療後全く痛みなし

=(イコール)

上手な歯医者

だと素人さんは思ってくれやすいじゃない?

 

 

でもね、、、

これまた私としては、

歯の神経をむやみに抜いてしまう事が、

後々如何に

歯の将来の寿命を縮める要因になってしまうか!!

という事を知っているが故、

患者さんの事を思えば、

私は、なかなかそうすぐには神経を抜けないのであります。

 

「他人の歯のことだから知らね~よ!!」

なんて、うわべだけじゃなくて、

微塵たりとも

患者さんの歯の事をそのように思えないよね。。。

 

 

因みにここでも私自身の事例を・・・。

 

高校生の頃に通った歯医者には、

削ってみると、虫歯があまりにも深すぎるからと言って、

痛みもなかった歯の神経を、

次から次へと抜かれ続けました!!!

 

あ~ッ!なんであんなことされたんだろう。。。

と、今になっては遅し!

まさかあの歯医者、私が今歯医者になってこうしたことを書いていようとは

微塵たりとも思っていないだろうな。。。

 

 

そう!

1990年辺りまでの日本の街の保険治療の歯医者って、

そうしたレベルの治療が当たり前だったよなぁ~!!

 

その結果、

私の歯は今ではボロボロよ。

 

とは言ってもさ、

同じ時代に生きてきた私の妹は虫歯ゼロだから、

そんな粗雑な治療を受ける機会がなかった為、

今でも虫歯ゼロで無茶苦茶健康な歯をしている。

 

でも、私は中高時代に虫歯だらけにしてしまったから、

粗雑な治療クオリティーが相まって、

今では歯医者としては決して患者さんに自慢できない歯の状態に。

 

 

でもね、

虫歯ゼロの歯医者よりも、歯で悩み多き歯医者の方が、

患者さんの気持ちは理解出来る!

と思っているから、

結果としてはオーライなんだと思っているけどね。

 

 

 

 

今でも時々(結構?)

私よりも少し若い世代の患者さんでも、

どんな歯医者通ってたの~?

て言いたくなっちゃうような、

散々な治療しかされてきていなかったというのが一目瞭然な患者さんがいらっしゃるけれど、

 

やっぱさ、なかなかダイレクトには当の患者さんには言えないよね。。。

来院回数が多くなってコミュニケーションが容易くなれば、

包み隠さず言う事もあるけれど。

 

 

つまり、

 

患者さんの歯を、自分の歯であるかの様に思って

大切に大切に治療したとしても、

結果がうまくいかなかった場合は、

それは歯医者自身の勉強・技術不足だとして、

歯医者は誠心誠意を持ってその事実を認めるべき。

そしてそれをバネにそこから、

日々研鑽を積み成長するしかないわよね。

 

でも反面、

どうせ他人の歯でしょ?

そして、患者さん=医療収入

などとしか患者さんの歯を思っていない、

不真面目な歯医者は、

正直私はどうかと思う。。。

 

 

 

人を見極める目を養うのはあなた自身だけれど、

歯医者の良し悪しを見極めるのもあなた次第ってね?!

 

私がここの見極めをクリアーにここで書く事が出来たら、

非常にこれを読む方に有効となるのでしょうけれど、

それを一概に文章で断言して書くのは難しいわッ。。。

 

 

皆さん、歯医者選び、

頑張って下さいね~!!!

 

 

他人よりも自分の感性を信じるしかない!

 

これが私の一番のここでのアドバイスかな?

 

それに、自分で決断した事なら、

後で後悔してもしれてるしね。

 

 

では~パー

 

ホント、歯は大切にねビックリマーク

 

 

*ここで私が書いている、わざと虫歯を取り残す歯医者が、果たしてどれほどの割合いらっしゃるかは、私は知らないので悪しからず。

もしかすると、10%かもしれないし、下手すると、60%なのかもしれない。

想像の世界でしかありませんね。

 

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