暫くブログが書けておりませんでした。
日々の徒然的な簡単なブログですら。
ましてや、歯科関連の真面目な記事何て尚更。
なぜなら、ここのところ何だか慌ただしく、やらなければならないこと満載でしたので。
そんなときに一番抜けてしまうは、やはりブログの更新です。
まあそうですよね…。
趣味で書いているだけなわけですから、他の事の優先順位からすると、一番に端折られても致し方ない。
でも、今日はやっと更新出来そうです。
ということで久々の更新は、
真面目な歯科治療記事で参ります。
もう間近に迫っているクリスマスのお休みシーズンに入ると、また余計にこうした記事を書く機会が減ってしまうでしょうしね。
では、今日は虫歯治療の真髄について！！
だなんて大袈裟に書いていますが、
まあ基本的な虫歯治療のご紹介になるのでしょうか？
それと共に、実は私が付け加えて言いたいことがありまして、
実際にはそちらの方のウェイトが高いかもしれません。
こうした基本の虫歯治療が出来ていないケースが実は結構あったり？しますよ。
ということなんですけれどね。
では、それに関しては以下写真と共にまた言及するとしまして…、
では、本題に入っていきたいと思います。
虫歯治療って、
虫食い部分を完全にくり抜き・取り除き、
まるでパズルのようにその部分を補填・埋め塞ぐ事です。
このお写真を見ればおわかりのとおり、
健康な歯質は極力削ることなく
虫歯でずぐずぐに汚染し柔らかくなった部分のみをくりぬいていくと、
歯は本当に、巣くった虫に喰われてしまったかのような様相を呈するようになります。
では、以下に治療の様子の実況中継写真を、
「歯科治療劇場」
と題しまして、ご紹介します。
実は、この患者さんが以前に別の歯科医院でされた虫歯治療があまりにも、
同じ歯医者の私にとってはこりゃいかんでしょ
的なものでしたので、
治療の様子と共にここへ書きたくなったのがそもそもの始まりです。
だって、その患者さんは、日本のとある歯医者で保険治療外の自費治療を勧められておいて、
でもそれなのに、下のような有様なんですもの。
よほど雑なフィニッシュをする歯医者なのだろうか？
よほど若い新米の歯医者なのだろうか？
よほど不器用な歯医者なのだろうか？
よほど疲れている歯医者なのだろうか？
…などなどと、
色んな憶測を私の頭によぎらせてしまったその状態とはこちら
です。
いかがでしょうか？
どのように思われますか？？
これ、セレックなのでしょうか？
ポーセレン系素材のインレーのようでしたが、
この形成の状態とか、適合の状態とか…、
しかも、隣接部をこんなスライスカットにした結果、
その部分が全部チッピングしてしまっています。
まだ治療後から月日は浅いのに、もう散々な状態ですね…。
この程度の虫歯なら全然
わざわざインレーじゃなくとも
コンポジットによるレジンダイレクトボンディングで十分でしょ！！
と言いたくなってしまいます。
しかもこの患者さんは、
この虫歯の治療が実は人生で初めての虫歯治療だったのですよ。
もしこの時の治療がきちんとしたものであったならば、
私のところで再度こうして治療することもなかったでしょうし…。
そう思うと、
何という治療をしているのだ、この歯科医は？
患者さんの貴重な歯を、医療収入の肥やしにするんじゃない‼
などとついつい同じ歯医者として怒り満載となってしまいます。
では、他人さまの云々を書くのも実際にはあまりしたくはない事ですので、
以下からは、その治療の実況を実際にご紹介します。
実は、こうした基本の小さな虫歯の治療がとっても大切です。
一般的に多くの方は、小さな虫歯治療なんだからどこでやっても同じ、そうそう変わりはしないわ。
などと思いがちかもしれませんが、
この小さな虫歯の治療こそが、
後々のその歯の行く末を左右するといっても過言ではありません。
そう、この患者さんの例のように。
でも厄介なことに、
こういう小さな虫歯治療こそが、患者さんにはお口の中の感覚として察知されづらい。
つまり、出来が悪くても出来がよくても、初めお口の中の感覚としては全く大差がないのです。
そう、患者さんはどんな具合で治療がされているかなんて、全くわからないのです。
じゃあどうすればいいの？
どうしたら、きちんとした虫歯治療をされているか、
または、しれくれる歯医者を見分けることが出来るの？
と疑問に思われてしまうのでしょうけれど、
もう、こればかりは何とも言いようがありません。。。
だって、私たち歯医者は、
歯医者というライセンスを取得してしまえば、素人の方には皆一緒なのですから。
患者さんにとってみれば、歯医者のどの点をもって本当に治療が素晴らしい歯医者なのかなんてわかりはずがありません。
それに、良し悪しをつけるポイントも患者さんの価値観次第ですし。
だから、私はいつもこうした記事の最後にまとめとして書いていますよね。
そんなことで正直惑わされてしまうくらいなら、
始めから虫歯を作らないようにしていればいいのです。
そう、それが、
歯医者の私が一般的にアドバイス出来る、一番大切なこと
歯は本当に貴重で、大切ですから。
Love & Peotect Your Teeth