先週末、ヘイズよさらばじゃ~
と、胸に期待を込めながら、KLに戻って来たはずでありましたが・・・
やっぱりそこもHAZY~でした。(より酷いくらいだったかも?!)
さて、今回は歯科のことを書きましょう。。。
まず、下の2枚の写真を見比べてみてください。
①
②
同じお口の中ですが、下②のものは、真ん中の歯(中切歯)が黒ずんでいて、しかも一部欠けてしまっています
実はこの患者さん、アクシデントでこうなってしまいました。
転倒し歯を強打してしまった為に、その時のショックで歯の内部の神経(歯髄)がダメージを受け、歯の中で内出血を起こし上のように血の色が歯に染み込んでしまいました。
もちろんこうなると、神経自体も壊死してしまっていました。
さて、上①の写真はそんな歯を
染み抜き治療で、元通り白くさせた後のお写真なのです。
だから、時間の経過順としては、②治療前→①治療後となります
染み抜き?ってなんぞや???・・・て、ただの歯牙漂白の事ですね。
その他、
ウォーキングブリーチ / Internal Bleach / Non-Vital Bleaching
などと一般的に呼ばれますよ。
通常の歯を白くする方法ホ“ワイトニング”は、
歯の表面から、濃度の薄い漂白剤をちょっとずつ沁みこませ、歯を白くするのですが、
上の場合は、
神経の管の中に直接、濃度の高い漂白剤を直接入れて、
内側から歯の色素を脱色していくものです。
だから、とてもパワフルです
そしてもちろんですが、
神経がそもそも歯に残っていないので、
普通のホワイトニングのようにジクジクと凍みることは一切ありませんよ
外傷が原因で、このように歯が色素沈着を起こしてしまった場合、
そして、
外傷していなくても、神経を抜いて時間が経過すると、歯は色が変わってきます。
このような変色歯の場合にも、歯牙漂白法はよく用いられます。
歯が変色したから、歯が一部欠けてしまったから・・・と、
すぐにラミネートベニアやセラミッククラウンで治そうとすることもあるかもしれませんが、
上のお写真のように、
変色部分には歯牙漂白、そして、欠け部分にはコンポジット修復と、
歯を不必要にあまりゴゾゴゾといじらない(=削らない)、
ミニマムな治療でも十分じゃないかしら?
これだけで歯を元あった通りちゃんと復元できる場合もあるので、
まずはこうした選択肢を患者さんは知っておくといいですよね
1本だけ変色してしまったような歯を治したいなァ~と思っている方は、
こんな感じで染み抜きを行ってみましょう