1Q8x
当時流行っていたのは、ダイバーズウォッチ
防水性があり、マリンスポーツをしていても気にせず使えるアイテム
SEIKOが主流
勿論、僕らは、本物を使う。
CASIOのなんちゃってダイバーズウォッチなんかはすぐ壊れるからね
海外のお高いものは必要としない
世界のSEIKOがあれば大丈夫
海に出てまずやることは、海面にレース用のマークを打つこと
マークとは、海に浮かべる目印
1年に命じる
夏合宿までに、1mの三角錐の布をおかんに作ってもらえ
それを4つな!
おい、悟、こんなんなにすんの?
なんかわからんけど、先輩が作れいいよった。
1mの三角錐て、三角錐てなにやん?
おにぎりの形でええんちゃう?
底辺が三角で、そのまま三角の三ぺんを縫い合わせたら
なんに使うんやろ。
なんか入れるチャックもつけてくれて。
何いれんにゃろ。
そんな注文をこなした4人が持ち寄った布製マークに
合宿所の近所スーパーに発泡スチロールを集めて、
細かく砕き、それをその布に入れる。
チャックをしめて、それがマークになる。
まずは、上マークを打つ。
アンカーを投げる。
風下からね。
アンカーが海底についた頃に、ググッと引いいて、砂を噛ませる。
で、そのロープの先に、マークを括りつける。
本部船の仕事だ。
次は、サイドマーク、下マーク、でスタートラインのマークを二つ。
これで擬似レースのコースが完成する。
海に描いた練習コースだ。
勿論、本物よりも幾ばくか小さい。
スタートラインを切る練習、
1分前にフォグホーンを鳴らす。
ラチェットを秒針に合わせる。
30秒前、20秒前、10秒前
3、2、1でスタートラインを切る練習。
ジャイブ、タック、シバー、船を風を自由自在に操る練習だ。
馬のような行きものではない。
生き物は風だ。
風を受け、逃がし、スタートタイムに船を最高の速度でスタートラインを切る
それが最高のスタート。
ヘルムを利用し、ジブシバー、メインを引く、ジブ引け、
ティラーを微妙に操る
出ろ!入れ、ヒールバランスも絶妙なコントロールが必要だ
6、5
ジブ引け、メインセールを引く、満帆の風を受ける
出ろ出ろ!
クローズホールドで、ハイクアウト
トップスピードで、スタートラインを横切る。
よっしゃ~!
左手にティラー、右手にメインシート、ハイクアウト
タックするぞ、タック!
ティラーを付き、メインシートを絞込み、
反対サイドに移動する
その間に、右手にティラー、左手にメインシートを持ち変える
クルーは、ジブセールを持ち替えると同時に、ハイクアウト
出ろ出ろ出ろ~、ヒールを殺せ~!
上を回るぞ
メインシートを徐々にだし、ヒールバランスを取りながら、
サイドマークへ、スタボーのアビームだ。
風がめっちゃ煽る
海は、波を、うねりを携えて襲ってくる。
重心をスタンに移す
アビームが一番速い
ポンピングをする
メインシートを引き、
風をうちわの様に仰ぐのだ
先輩!バウ沈します
かまうもんか!
行こうぜこうぜこうぜ!
メインシートを煽る
船は、波に乗ってサーフィングをする
シャシャシャー!
波の上を滑る。
サイドを回る。
メインシートを、ジブシートを出し、ジャイブ!
重心を左に移し、セールを出す、ウィスカーポールを張れ!
フリー気味の風下走法、ローリングには気をつけろ。
下マークを回ったら、また上だ。
上、サイド、上、下、上
それがオリンピックコース。
ふ~♪
練習終了
よし、戻るで。
マイルドセブンに火を付ける。
帰路は、オンショアの風だ。
ヨットの上で吸うタバコは、この上ない快感
浜には家族連れのパラソル
ウォーターバイクに、ウィンドサーフィンの若者
コパトーンの香りが少し
本部船が、マークを引き上げる。
マークを和船に乗せ、アンカーを引き上げる。
合計5つ。
館山の夕べは、風がなぎ。
ゆっくりと浜に戻る。
今日の晩飯はなんやろ。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
マネージャーが10人。
近隣の大学から、クチコミでマネージャーになりたいというのが
10人集まった。
○妻大学、都立○短大、亜細○大学、
なんせ、幹部がイケメンぞろいやから、
そらもう、一回きた人は、何らかの関係で残りたくなる。
マネージャーでいいの?みたいな。
でも大した仕事はしませんよ。
食当の補助、合宿所の掃除。適当に。
で、練習に行っているあいだは海水浴。
いいね~、マネージャーという肩書きで、ろくに金も払わず、
寝泊りして、毎日海水浴!
1年、2年はかっこいいのいないけど、幹部はみんなかっこいい!
どうにかなんないかな?
ならへんて!