夕方、携帯に連絡が入る。
愛犬エレナが死んだと。
しばらく前から歯が抜け落ち、餌も柔らかくふやかしてあげないと食えなかった。
最近では、呼んでも振り向かない。
きっと、聞こえてないんだよ。
三匹のうち、一番可愛がられなかったエレナ。
口が臭いから。
でも、散歩上手。
主人を引っ張る様なことはしない。
横に着いて、主人と歩調を合わせる。
ただ、犬とすれ違いざまに、猛烈に喧嘩を売る。
メスなのに、小さいのに。
子供を産んだ時は、甲斐甲斐しく、子を舐める。
誰が教えたわけでもない。
子の肛門を舐め、糞を食べる。
その本能からか、ひとの、他の犬の糞もつまみ食い。
うちの犬のね、道端の糞は食いません。
だからか、口が臭い。
息子達は、意外に冷静に受け止めている様だ。
愛犬の死を。
でも一番可愛い犬が死んだらどうなるか。
泣きじゃくるだろうか。
俺の場合、泣き尽くしたね。
もう学校にも行けないほど。目が腫れるほど。
目頭が熱くなり、布団に潜り込んで、涙が止まらない。
実家の愛犬は、秋田犬に腹を噛まれ、散歩中に、車にひかれ、下半身不随に。
それでも、半年は生きた。
匍匐前進で、俺の布団に入ってくる。
強烈な糞尿の臭いを引き連れて。
最期、死水を与えると、キューとのけぞり息絶える。
今日は、死の瞬間を見たのだろうか、息子達。
iPhoneからの投稿