2年目の夏合宿が始まる。
1年目を経験したので、要領は得ている。
高田馬場から、山手線に乗り、千葉に出て、内房線。
内房線は、千葉の内側、東京湾寄りを走る。
当時、電車の中には灰皿があって、たばこを吸えたのだ。
今では考えられないと思うけど。
蘇我から、五井、姉が崎を通って、
やおら、海の見える海岸沿い。
東京湾は汚いという印象があるものの、電車から見る
海は真っ青な青。
東京湾の出口に近くなるにつれ、青さは増す。
東京湾の奥の稲毛や横浜辺りは工業水で、どちらかというと
錆の鉄の酸化した茶色い海。
アメリカのサンフランシスコ湾も同じような形状をしているが、
やはり日本とアメリカではちがうよう。
太平洋工業地帯。
これが日本を作ったのかもしれないけど、
自然を破壊していて、その先を見据える目はなかったようだ。
内房線を南に向かうと、窓から潮風が入ってくる。
磯の香りと言ってもいい。
徐々に、夏の海に近付いている。
木更津を過ぎ、富津を過ぎ、房総半島の先端に向かう。
海水浴の雰囲気が出てくる。
地元の特産物のビワ。
伊豆半島とは栄え方が違うのはなぜか。
より東京に近いのに。
たぶん、温泉がないのと、観光誘致に失敗したのか。
取り立てて、名産というものがない。
あるのは、自然の海と潮騒。