少年は、街でやることもなくたたずむ。
聞こえてきたのはLATINのリズム。
聞きなれた音楽にステップを合わせる。
チープな楽器が奏でる陽気なリズム。
やがて彼は、ダンスセンスを生かしエアロのインストラクターになる。
単調なリズムだが、楽しくてみな喜んでくれる。
とある朝、親が喧嘩している。
たわいも無いことに。
飲んだくれのオヤジに嫌気をさしたお袋。
怒るのも無理はない。
でも、お袋に原因がない訳でもない。
お互い様。
そんなことがあった日、僕は慌てて車に乗る。
エアロのレッスンが間に合わない。
ふーっ間に合った。
レッスン会場はコロンビアの片田舎。
街中でスラムガイの音楽に合わせて踊っていた。
街行く人から、空き缶に小銭を入れてもらった。
それが、僕の家庭を支える唯一の収入源。
ヤッバー、エアロのCDを家に忘れてきた。
間に合わない。
何でもいい、音はないか?
そうだ、車にラテンのCDがある。
いつも聞いているやつ。
これでお茶を濁そう。
エアロは、足踏み、ステップダチ、
Vステップ、などから組み立てるんだけど、
ラテンのリズムに合わない。
なぜなら、ダウンビートだから。
リズムとリズムの間に間を取る。
じゃあ、適当にフリを付けよう。
右、右、左みたいな。ワンワンツー。
いける!楽しい!
メレンゲ、バチャータ、サルサ、レゲトン。
ラテンのリズムに合わせるダンス。
ベト・ペレス。