釣りの話。
10年前くらいかな。
いつもの漁師たちに誘われて。
「おい、そろそろ、旬だな。」
「7月から8月にかけてですね。」
「うん。テリごち.。」
「どこの宿にする?」
「テリごちは、やっぱ、横浜港でしょ。」
「しかけは?」
「イワシの生き餌、カッタク釣りだな。」#雰囲気。
ということで、漁師3名と横浜港から船に乗り、カッタク釣り。
横浜港なので、海底までの距離は浅い。海の色は茶色。
20~30m。
水深が低いと、しかけも大掛かりではない。
竿も、敏感な長い竿。水深が深いと逆に短い竿。
仕掛けには、2本針が付いていて、イワシの腹と口に針を刺し、生き餌。
ヒラメやカレイ、マゴチなどの底物を取るしかけ。
しかけを付けて、投入。
かかっても、すぐに上げてはいけない。
獲物が針をしっかり飲み込むまでまたなければいけない。
びくっ!びくっ!、、、、もういいか?。。。上げる。。。バレる。
そんなこんなを何回か繰り返す。
漁師3名の中の長老釣りキチと私以外は、以外はあげる。
とも(舳先)の方にいる、ほんとの漁師が、でかいマゴチを上げた。
1mはある。
「お~針のんじったよ。じゃーお前にあげる。」と私にくれた。
この漁師は、料亭に卸すための釣り、だから、針を飲んだ魚は卸せない。
長老、ちょっとうらやましげ。
※マゴチは、一般にはあまり売られていない。
左カレー、右ヒラメだっけ?目が横についているわけではないが、
平たい魚。白身で淡白。高級料亭にしか出回らない。
しばらくして、私の竿が、びくっ!びくっ!
待つぞ~、しばらく待つと、ぐぐぐぅぅ!!!と引く。
掛かった、上げる。。。20cmほどのマゴチ。
で、その後、30cmのをまたまた上げる。
漁労長、悔しそう。。。
「あの~これ、貰った一番でかいやつ、いりますか?」
「ばかやろー、自分でつってない魚を食えるか!!」
とは言え、帰りの車で、ちゃっかり、自分のクーラーに入れてました。
さて、捌く。
家に帰って、奥さんもいない。
まな板の上に、マゴチ君20cmと30cm。まだ元気。悲しいほどお元気。
水を流しながら、やおら、小さい方から、包丁を立てる。
「びくん!びくん!」
「お~痛かったか、ごめんね、ごめんね~」
う~鳥肌。
流しのなかで暴れる。ちょっと傷がついて、出血。
このまま死んでくんねーかな。
まだまだ生きてる。
しょうがない、と、一気に頭を落とす。
う~死んでくれた。
で、ハラワタを落とし、皮をはいで、2枚に下ろし、煮付け。
薄っぺらい肉厚だけど、これが白身で淡白。
う~ん、高級魚。
一回慣れてしまうと、二匹目は、魚屋気分で下ろせる。
ちょっと、刺身。う~ん、味がしない。
魚はやっぱり、煮るか焼くかだね、というお話。