「デッドフルストン……?」
それが飼い主が放った初めての言葉だった。
は……? 何語だ?
困惑した。ここは日本ではなかったのか。
飼い主の女は起き上がり、こちらへと近付いて来る。そして再び言葉を発した。
「デッドフルストンどうしたの? こんな朝早くから。お腹すいたの?」
いや日本語じゃないか。何やら珍妙な言葉が混ざっているが。
人間の女はゲージの隙間から小指を通し、こちらを撫でようとした。しかしそれをゲージの奥へ移動する事により躱す。
「デッドフルストン?」
3度目の珍妙な言葉。
「デッドフルストン、こっちにおいで」
そうか……。自分の名前は……。
『デッドフルストン』だった。ひどすぎる。