繊細な感受性は才能だよ。^ ^
今日は私の大好きな茨木のり子さんの詩を
ご紹介します。
自分の繊細さに振り回されて辛い思いをしていた頃に
ひどく心に沁みた。
繊細だからこそ小さな事に気づき感じて
疲れてしまう。
大勢と楽しく遊んでいても、
何でもキャッチしすぎてしまい
帰るとグッタリ。
繊細ゆえに傷つきやすくて
人が怖くなることもあった。
だから1人で自然を見ていると安心した。
自然は優しいから。
何も言わないけれどあたたかいから。
自然という友達がいるから大丈夫。
そう思った。
以下、茨木のり子さんの詩を引用します。
汲む―Y・Yに― 茨木のり子
大人になるというのは
すれっからしになるということだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女の人と会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました
初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました
私はどきんとし
そして深く悟りました
大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです
「落ちこぼれ―茨木のり子詩集」より
この詩に出会い私はどれだけ救われたでしょう。
私が特に大好きな部分は以下の部分です。
「頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外に向かってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと…… 」
頼りない生牡蠣のような感受性
なんて瑞々しくて素敵なんでしょう
そう。
鍛える必要なんてないのです。
なぜなら感受性が豊かな人は
年をとっても若々しい
それってとても素敵なこと
そして、本当に仕事ができる人の共通点は
感受性が豊かなことです
感受性が豊かだからこそ
部下の気持ちに敏感に気づいて
的確にフォローできる。
そんな人が上司ならどんなに幸せかと思う
今の日本の社会は敏感で感受性豊かな人が
生きにくい社会だと思う。
まるで「弱い」かのような風潮がまだまだある。
色々な人がいていいのに。
例えばアメリカように当然のこととして
個性を認め合うことができればいいのに。
日本は決められた枠からはみ出した個性は
まるで間違っているかのように扱われるよね。
個性的で魅力的な人が窮屈な思いをするのは
何か違うと感じる。
もっと多様性を認め合える世の中になるといいな。
親子関係でも教育の現場でも
もっと親の価値観が柔軟になったら
子供が生きやすくなることもあると思う。
幼少の頃の家庭環境からくるパターンは
その後の人間関係の基本となる。
その頃のパターンが大人になってからも
その人を苦しめることも多い。
親も悪気があってそう育てている訳ではないことも
多い。
親もその親から同じように育てられたから
当然のこととして特に疑問も持たずに同じように
子育てしていることも多い。
そんな時、親を恨みたくなったりするよね。
どんな感情も間違ってないからしっかり感じていい。
紙に思いきり書き殴ってシュレッダーにかけたり
泣いてもいい。
そしてスッキリしたらいい。
でも人を変えることはできないから
いつまでも親を恨むことに囚われていても
生産性がないよね。
自分も囚われて苦しいままだし良いことがないよね。
だからね、自分が変わる。
悲しかった小さな頃からの自分に向き合って
その頃の感情を感じるの。
感じてる最中は辛いけれど
感じきってしまえば痛みは消えてなくなる。
抵抗がありなかなか向き合えない時は
無理しなくていい。
必要な時期が来れば自然と向き合えるよ。
そして1人で向き合うのが辛かったら
無理せずカウンセラーを頼ってね。
やり方はこう。
大人の私が子供の私の気持ちを
そっか、そっかと聴いてあげるの。
こんな風に。
「あなたは子供の頃怒って癇癪を起こすと
お母さんにひどく叱られたね。
だからあなたは怒りの感情を出す自分は悪い子だと
思い込んだんだね。
いい子でないと愛されないと学んでしまったね。
だからずっといい子を演じて生きてきたんだね。
本当はあの時怒りの感情を出しても
受け止めて欲しかったね。
怒っているのは原因があるからで、
その原因の方を見て欲しかったね。
いい子でなければ愛されないという
条件付きの愛ではなくて
本当はどんな自分もまるごと愛されたかったね。」
そう言ってあげて
あなたが子供のあなたを抱きしめてあげるの。
子供のあなたを丸ごと愛してあげるの。
実際に親がありのままで愛してくれたかどうかは
実際にありのままでぶつかって
確かめてみてもいいけれど
別に確かめなくてもいい。
自分で自分を受け止めてあげられたら
心は救われるから。
あなたの中の子供は
あなたに一番抱きしめて欲しかったんだよ。
ギュッてしてあげたら
あなたの中の子供は安心して笑顔になる。
心からホッとしたんだね。
あなたに一番愛されたかったんだもの
インナーチャイルドのワークはこんな感じ。
私の中の心の中の子供は最初
青白い顔をしてすごく悲しそうな顔をしていた。
そしてガチガチに緊張して警戒してた。
大人の私も抱きしめることに抵抗があって
なかなか近づけなかったよ。
でもゆっくりゆっくり。
「大丈夫だよ。怖くないよ。
私はあなたの味方だよ。」
と優しい言葉を沢山かけてあげて
ゆっくり近づいた。
だからね、焦らなくていい
必ず辿り着けるから
どんなことがあっても大丈夫だよ。
あなた自身の癒す力が
どんなトラウマだっていずれ癒していくからね。
あなたは心から安心できる人、
信頼できる人といたらいい。
あなたを傷つける人からは距離をとっていいんだ。
それが家族とか物理的距離の取れない関係の人なら、
心の中で距離をとること。
自分を傷つける言葉を聞き入れない。
自分を大切にしてくれる人と付き合う。
それが自分自身を大切にするということだよ
あなたは大切にされる価値のある人。
自分で自分の価値に気づいてね。
そしてあなたを傷つける人からは
躊躇うことなく離れていい。
自分を大切にすることが
結局は相手を大切にすることでもあるんだよ。
あなたが耐えていることで
相手は間違ったことをしていることに気付けない。
それは相手のためにもならないよね。
自分も相手も大切にする方法があるはずなの。
まず自分を大切にしてみて。
自己犠牲はいずれ限界がくるよ。
そうすると関係性は壊れてしまう。
だから関係を大切にしたければ
自分も大切にしなければならない。
自分も他人も大切にするためには
コミュニケーションが不可欠だよ。
コミュニケーションの取り方の基本は
自分を主語にすること。
そして、その出来事で自分がどう感じたかを
をコミュニケーションすること。
「あなたが◯◯した時、私は悲しかった。」
という感じに。
相手に怒りをぶつけるのが目的じゃないよね。
こういう風にコミュニケートするとすんなりいく。
子育てでも同じこと。
子供が相手でも大切な他者として接することが大切。
自分の子供は自分の所有物じゃないよね。
自分の子供といえど別の1人の人格なの。
だから対等な関係で接する。
敬意を持って接する。
自分と違う人間だから
自分にはない尊敬できるところが必ずある。
話が飛びましたが
コミュニケーションの方法も工夫すると
大切な人との関係がうまくいきやすいです。
まだまだ私も勉強中の身ですが。
読んでくださりありがとうございました。