頂き物のおやつが可愛過ぎて食べられない…♡食べましたけど
ここ数回のブログ、男性を落としているような表現になってしまったのかしら…と反省。
私が本当に伝えたいのって、実は男性が女性が云々という話ではなくて、
強さ=○、偉い、正しい
弱さ=×、ダメ、間違っている
というような価値観を、命に対して持つ事がいかがなものか、ということなんです。
そもそも病気=「弱さ、悪」のように捉えて、症状だけを駆逐しようとする西洋医学的な価値観も手伝って、余計に女性が自分の不調を弱さだと責めているような気がします。
東洋の陰陽論では、男性が陽、女性が陰の存在とされています。
他にも、明るさは陽、暗さは陰、
外交的なら陽、内向的なら陰、
昼は陽、夜は陰、
などなど、世の中の全てのものは、陰と陽で成り立っていると考えます。
これ、どちらが偉いとかじゃなくて、お互いがお互いの存在に支えられて成り立っているんですね。
強さというのは、そもそも弱さという存在がなければ、成り立たない概念ですよね。
たった一つの物に関して、強いも弱いも無くて、比較があるから「強さ」になるわけです。
私が気になるのは、現代って、どうも「陽」の性質のものをありがたがり過ぎていないか、ということ。
強くて一定でタフなことが素晴らしい。
働く事は褒められるけど、休む事はけなされる。
社会に対して生産的ならば○、非生産的ならば×。
夜でも煌煌と明るく、いつでも連絡をとれる状態、オフモードがまるでない。
世間でもてはやされるのは、興奮や欲望や羨望を煽ること。
生活の中の、陰の部分がほとんどないなぁ、と。
陽的なものを追い求める過ぎると、人は睡眠を削って働くようになるし、頑張って動いて疲れても、結果が出るまで休めない。
身体でいえば、陽が交感神経で、仕事や戦い、活動性を司り、陰が副交感神経で休息、修復を司ります。
副交感神経支配になる、眠りや休息、ゆっくりした食事や何もしない時間。それらは身体を維持していく上で、必要不可欠なものです。陽的なものだけで、人間は生きていけません。
特に女性は月のリズムに支配されていて、より陰的な存在です。どうしても月の半分は活動性が落ちますし、男性に比べて身体が不安定です。休養というものをしっかりとって、身体の中の仕事(生殖に備えた働き)を大切にしていないと、元気でいられない。
女性が陽的な性質をありがたがりすぎて、自分の陰的なものを受け入れられないと、不調をきたしやすくなります。
生理でしんどくても、何もしていない事に罪悪感を感じてしっかり休めなかったり。家事や子育てという、素晴らしい暮らしの価値を、お金を生まないからといって自分で落としてしまったり。
だから、どうしても現代の陽的な、多忙で刺激過多な生活では、女性は体調を崩しやすいと思います。
(もちろん男性であっても、陰的な部分は大切です。人間ですもの。男性の方が、自分の中の陰の部分を受け入れがたく、社会的なプレッシャーなども大変なのだろうと思います。)
陰的なもの。ゆっくり寝ること、何もしないこと、静かなこと、何も生まないこと。
そして、そんな聞こえの良いものだけじゃないですね。
失敗すること、苦手なこと、やってもできないこと、思い通りにならないこと、気まぐれなこと、役に立たないこと、無駄になること。
妊活も子育ても加齢も、こういう陰の部分への抵抗が強いと、苦しさで身体も壊すだろうなぁって思います…。でも、生きるって、そういう陰の部分がないとバランスがとれないように出来ているんだろうなぁ…。
いつか私たちは死ぬのだし、形あるものがひたすら発展だけし続けるなんておかしいし。朝と夜という陰陽に対してずっと昼であれ、と努力し続けるのは苦しくて当然ですもんね。
最後に、古代中国の思想家である老子の、道徳経第76章より、加島祥造さんの訳で、素晴らしい詩を。
弱いもの、繊細なもの、柔らかなものこそが命の本質で、それを守るために強さというものがある、という、美しい詩。
鍼灸治療は、こうした東洋哲学のもと、命の陰陽のバランスを整えます。病気と戦うのではなく、病気にならずにいられるように、心と身体の陰陽を整える。それは、自分に優しくする、ということが根本だと思います。
「優しいものは上にあって」
人というものは
生まれたときは柔らかく、弱々しくて
死ぬときはこわばり、突っぱってしまう。
人ばかりか、
あらゆる生き物や木や草も
生きている時はしなやかで柔らかだが
死ぬと、
枯れてしぼんでしまう。
だから、固くこわばったものは
死の仲間であり、
みずみずしくて、柔らかで弱くて繊細なものは
生命(ライフ)の仲間なのだ。
剣もただ固く鍛えたものは、折れやすい。
木も、固く突っ立つものは、風で折れる。
元来、
強くこわばったものは
下にいて、
根の役をすべきなのだ。
しなやかで柔らかで
弱くて繊細なものこそ
上の位置にいて
花を咲かせるべきなのだ。
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