ということで、本を読む時間はありますがこれを書く時間があまりとれない(とる気力がない)今日このごろです。
前の投稿から日は経ちましたが、【人民は弱し 官吏は強し】はちゃんと読み終えています。やっぱり一回目の印象ってだいぶ強調されているところがあるんだな~というのを実感しました。
というのは、いろいろ官僚のいじめにはあったけどそれでも応援してくれる人や支えてくれる人の存在が自分の中ですごく大きく見えていた、ということです。
今はのめり込むような読み方はあまりしていず、少し客観的に読むようになったからかなとも思います。想ってくれる人がいるだけで救われたような気がしてた昔からいろいろあって、想っていても力が及ばなければどうしようもないことを知ってしまったからかもしれません。このことは本編にも書かれていることでもあります。
少し内容に触れます。なんとか裁判では無罪となった星一ですが、その疲弊はすさまじく、そこをつけ狙う民間人も次々に現れてきました。同情するそぶりで近づいて、甘い言葉で騙し取るような人がです。友にも死なれ、精神的にも肉体的にも、また金銭的にも追い込まれた人がどうやって防げるのか。とくに終盤は胸が締め付けられる思いでした。客観的に読んでいるつもりでも胸に迫るものがありました。
この本は誰にもおすすめできる一冊だと思います。とくに政治や経営、製薬に興味がなくても、人のあり方や明治という時代に生きた人の思いや思考、日本と外国の状況、そして何より”発展”とはどういうものなのか。こういった概念に触れることで、また、現代の日本と比べてみることでこれから何が求められるのかということを考えるきっかけになるかもしれません。
少し大げさに書いてみましたが、私にとってはこれくらい影響が与えられた一冊だということです。
話は変わって、この次に読んでいるのが【宇宙は何でできているのか 素粒子物理学から読み解く宇宙の謎】という本です。
これは一年前くらいに買った本なのですが、なかなか評価は高いようです。その中にもあるのですが、内容的には少し前知識が必要かなとは私も思います。ですが、順を追って説明していて、例えもおもしろいものもあり、比較的読みやすくなっている本です。
次回はこの本の感想などを書いてみようと思っています。
ではまた次回まで、よい旅を。
