初めて目にしたのは
何年か前のNHKの番組だったかと思います



中西哲さん
現地で活躍されている、日本人医師です
ご存知の方も多いと思います




ことの始まりは、

珍しい蝶がたくさんいる
美しかったアフガニスタンを
取り戻したい気持ちからだったと思います


軍隊よりも、一本の水路を


現地の人々が、いずれ自力で解決できるような、恒久的な支援を


力のある国の支援が撤退した後は、
資金も重機もない現地の人々が何もできずに
途方に暮れてしまうようなことになる

そんな支援ではなく


自分たちがいなくなったあとも
現地の人々だけで解決できるような
支援こそ意味があると、
自分で土木技術を学び、治水について研究し
用水路建設に着手


アフガニスタンの人口2%が
この用水路のおかげで命を救われたそうです




この用水路建設資金は、
ペシャワール会への寄付金で
賄われているそうです





テロリストにならなければ生きていけなかった
男たちが、自分たちの土地を持ち
土を耕し、ゆたかな実りを喜ぶ姿



それを可能にしたのは
日本の伝統的な治水の工法
「蛇かご」でした




その過程には、大切な仲間を亡くすという事件も
起きました





荒涼とした大地に水が流れ
作物が次々に実り
自分たちの生活は自分たちでまかなう


モスクや学校を建設し、
人々の暮らしと文化を建て直す


苦しみを乗り越え、
支援を続ける中西医師は、
現地の人々に誰よりも信頼され
慕われています






国際支援でアフガニスタンに
大金をつぎ込んだ某国は、
人々が干ばつに喘ぐなか、
プールで泳ぎ、
毎日のようにパーティーをひらいていたそうです



武器ではなく、一本の水路を

ここには、何もない
お金も、物も、食べるものも

しかし、大切なのは命です
命こそ、大切なのです



国を超え、宗教を超え
中西医師の言葉に聞き入る、現地の人々


祈りと行動が
これほどまでに力をもつのかと驚きました






ペシャワール会では、寄付金を募っています

用水路建設や、建設に携わる、
現地の人々の日当をまかなうための資金です


私たちにも、
きっとできることがあると思います





困っている人たちの側にたつ、真剣な支援

それは、いずれ、削っていくもの

私たちが居なくなっても
依存することなく、自力で解決を導き、
共に助け合いながら、命を大切にして
生きることができますように

それは、福祉にもかかわることの多い
私の仕事の原点でもあります




そして

現地の子どもたちの笑顔を愛して
人々の豊かな暮らしのために力を尽くしていた、
伊藤和也さん


生きていてほしかったです


ご冥福を心よりお祈り申し上げます






たくさんの人々の笑顔の花


遠くアフガニスタンにも
私のまわりにも


いっぱい咲かせることができますように



そんな生き方が
私にもできますようにキラキラ



一歩ずつ一歩ずつ