生後10ヶ月のお子さんをお持ちのお母さまから「フッ素塗布」についてのご質問があったのでご紹介します

乳歯の萌出は一般的には下の前歯から始まり、早いお子さんでは生後6ヶ月で生え始めます。
また、その頃から少しずつ離乳食も開始するので、食事の形態によっては歯の表面に食渣が停滞してしまい虫歯になりやすい環境を作ってしまいます。
そこでフッ素塗布による虫歯予防をお勧めするのですが、小さなお子さんで注意しなければならない点があります。
それは「フッ素中毒」です。
フッ素中毒の主な症状は、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸障害です。
学童期にもなれば1回の塗布量での中毒症出現は低いですが、乳幼児期はまだ体が小さいため1回の塗布量を調整する必要があります。
2歳半~3歳で乳歯がすべて生え揃いますが、それまでは生えてきている歯の本数にあわせて必要最低限の量で塗布さえすれば中毒症は出現しないので安心してください。
最後に余談となってしまいますが、乳歯の虫歯に関連してもう一つお話しておきます。
離乳食の際にご両親からお子さんへの食べ物の口移しにより、ご両親のお口の中に存在する虫歯菌がお子さんへ移ってしまう可能性があります。
ご両親の口内環境がお子さんの口内環境に影響をする事があるので注意してくださいね
