2013 Best Albums 25 | Rotten Apple

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"Rotten Apple"検索でgoo辞書に勝ちましたありがとうございます

2013album

20枚でまとめるつもりが絞りきれず25枚に。
今回初めて順位付けしてみました。

ではどぞ。





25.PR0P0SE「PR0P0SE」
propose160

[Japan,HipHop]

tofubeatsの水星にもフィーチャーされていたオノマトペ大臣とthamesbeatによるユニット。シティポップ meets ヒップホップなサウンドに男目線な甘い考えの恋愛ストーリー。ギリギリ2012年作なのでこの位置に。無料。



24.Ano(t)raks「Upwards And Onwards」
upwards160

[Japan,IndiePop]

国内オンラインインディーポップレーベルAno(t)raksによるコンピレーションアルバム。BoyishやPost Modern Teamなど現在のシーンにおいて外せないバンドが多数参加しているがその中でも終盤のJAM the MOD(惜しくも解散を発表)とehonは必聴。無料。



23.SAINT PEPSI「Hit Vibes」
saint160

[UnitedStates,Vaporboogie]

今年のネットレーベル界隈で話題をかっさらったKEATS//COLLECTIVEからリリースされたこのアルバムはフューチャーファンク meets ヴェイパーウェイブ。Daft Punkとの対比やSkylar Spenceでの山下達郎サンプリングなどのトピックはあるもののそういったことは関係なしにただダンサブル。無料。



22.Zanski「Retrosession」
zanski160

[Canada,FutureFunk/GlitchHop]

フューチャーファンクとモダンミュージックのクロスオーバーをテーマに作られたこのEPは、特にグリッチホップとの親和性に驚かされる。飽和状態と化してきたフューチャーファンクの次のステップを感じさせる良作。無料。



21.GOOD ON THE REEL「マリヴロンの四季」

[Japan,Rock]

"刺さる、泣ける、洗われる"バンド。良い歌とメロディと歌詞があれば素晴らしい音楽は生まれるんだと改めて。素晴らしき今日の始まりはeastern youthの夜明けの歌に次ぐ朝聞きたいソング。何年も前からあるからこそ何年先にも残したい音楽。



20.大橋トリオ「plugged」

[Japan,Pop]

大橋トリオが好きなおしゃれなお姉さんとお近づきになりたい。



19.KREVA「SPACE」

[Japan,HipHop]

冒頭のSPACEでシンセとラップとブレイクビーツが重なっていくという展開にこのアルバムでKREVAが表現したかったことが詰まっている。三拍子ラップma cherieや壮大なNa Na Naなどの多彩な曲。以前リリースされた傑作「心臓」とは別のアプローチでそれを超えるアルバムを作り上げたのはまさに"最高はひとつじゃない"し、"見したのはほんの数%"だったのだろう。



18.amazarashi「ねえママ あなたの言うとおり」

[Japan,Rock]

世界観、メロディ、そして秋田ひろむの内面の不都合が綴られる歌詞と全てにおいて日本語ロックの最高水準。性善説がよく取り上げられているが個人的には風に流離いのネガティブな言葉で韻を踏んでいくサビとストリングスの使い方に耳を惹かれた。多作にも関わらず一定のクオリティを保っているのは流石の一言。



17.Marmalade butcher「Nullum Sonum」

[Japan,InstrumentalRock]

通称マ肉。マスロックやメタルやブレイクコアを吸収したテクニカルインストロック。タイトル曲のNullum Sonumを最初に聞いたときはその音数と手数に衝撃を受けたが、エレクトロロック的なアプローチやポストロックマナーに沿った曲もあったりとポテンシャルを感じさせる。廃盤目前なのでお早めに。



16.a crowd of rebellion「Zygomycota」

[Japan,Metalcore]

世間的な盛り上がりとは対称的に壊滅的だった国内ラウドシーン唯一の救いはacorの新譜。プログレッシブな曲展開に加え女性と間違うような超ハイトーンボーカルを武器に聞きやすく仕上げてきた良作。O.B.M.Aのようなあからさまにフロアを意識した曲を入れてくるところが日本のバンドならでは。



15.SALU「In My Life」

[Japan,HipHop]

BACH LOGICのフックアップでシーンの最前線に出てきたSALUの第2章は前作よりも良い意味で力の抜けた良作。In My Lifeホームウェイ24号のようなキャッチーなフックに加え等身大の普遍的な歌詞はヒップホップというよりはJPop的。彼は00年代初頭のFGのような入り口の存在になろうとしているのかもしれない。



14.Le1f「Tree House」
le1f160

[UnitedStates,HipHop]

ニューヨークのゲイラッパー、いやピッチフォーク曰くクィア・ラップ。質感的にはアンビエントに近く、地を這うような陰鬱なサウンドに独特なイントネーションのラップを融合させる。その中でもFree Kikiのようなダウナーなサウンドのアッパーチューンが存在しているのもおもしろい。このシーンが今後どう展開していくのか非常に楽しみ。無料。



13.BRING ME THE HORIZON「Sempiternal」

[UnitedKingdom,Metalcore]

かつて正統派デスコアバンドであった彼らがキーボードを加入させて作り上げたのは叙情系メタルコア。ミドルテンポの曲をメインにクリスチャンメタルコアのような幻想的コーラスを加える。もはや死んだジャンルとなったスクリーモが進むべきだったのは、聞いていて胸をかきむしりたくなるようなこのサウンドだったのではないか。



12.なのるなもない「アカシャの唇」

[Japan,HipHop]

降神のMCなのるなもない8年ぶりのアルバム。優しく語りかけるようなラップに合わせ感情を起伏させるトラック。アルバムを通して聞くと童話と詩集と哲学書を一気に読んだような情報過多な感覚に陥る。人、日常、自然…未だに全体像が掴みきれないほど壮大な一枚。そろそろ降神としてのアルバムも聞いてみたいところ。



11.□□□「JAPANESE COUPLE」

[Japan,Pop/HipHop]

ポップスとダンスミュージックを行き来する音がゆっくりと流れていく。まるでBGMとして聞かれることを想定して作られたように耳に優しく、スッと耳に入ってくるチープな音と言葉が恋愛の甘酸っぱさを想像させる。おしゃれサブカル女子とこのアルバムを聞いてまったりとした休日を過ごしたい。



10.And So I Watch You From Afar「All Hail Bright Futures」

[NorthernIreland,InstrumentalRock]

マスロックやアイリッシュ音楽をクロスオーバーさせたまるで音が跳び跳ねているかのようなパーティー感。ストイックに難解さを追求していく他バンドに対しひたすら楽しさを追求したような一枚。今年のインストロックでBig Thinks Do Remarkable以上に心踊らせる曲はなかったのでは。



09.Hooligans「Heroes of Hifi 」
hooligans160

[UnitedKingdom,Easycore]

目まぐるしく入れ替わるトリプルボーカルに複雑な展開が詰め込まれたサウンドは気を抜くと置いていかれそうになるほどの清々しい疾走感。今年の海外イージーコア/ポップパンクシーンはThese HeartsState Champsなど充実していたがその中でも断トツ。無料。



08.BYGdaddy「ZAP2」
byg160

[Japan,HipHop]

EAGLE!最先端のトラックに最先端のラップを引っ提げ突如現れたダークホース。派手なワブルベースにJukeやフリーならではの大ネタ使い、それらを全て取り入れつつポップスとして成り立たせた充実作。SUPER VILLAINGAMEBOY NINTENDOは彼らの特徴的な二面が上手く出ている曲なのでまずこの2曲を。無料。



07.Chance The Rapper「Acid Rap」
chance160

[UnitedStates,HipHop]

シカゴの若きラッパーによるミックステープ。 Lil Wayneを彷彿とさせる声質の自由なフローでソウルフルなトラックを泳いでいく。レーベルと契約せずインディペンデントであることに拘り音源ではお金を取らずライブで稼ぐというスタイルも話題を呼んだ。シーン内外を巻き込んだ今年の問題作。無料。



06.静カニ潜ム日々「The Present」

[Japan,Emo]

Empire! Empire!らの登場により静かに盛り上がっていたエモリバイバルの波がついに日本にも到達。90年代エモを軸にオルタナやインディーロックを取り込んだ無駄のないシンプルな音。そこに叙情性を感じる透明な歌声が響く。10年代に生まれた90年代エモの傑作。



05.Vampire Weekend「Modern Vampires of the City」

[UnitedStates,IndiePop]

各誌で絶賛されていた彼らの新譜は前評判通りの傑作。ピアノやアコースティックギターやオルガンを使用したオーガニックでシンプルなサウンドは過去の自分達への決別にすら感じる。好みは置いといて今年を代表する一枚を選ぶとしたならこのアルバム以外浮かばない。



04.tofubeats「lost decade」

[Japan,Pop/HipHop/Electro]

名前を聞いたことのない人はいないほど今年の音楽シーンにおいて重要人物となったビーツさん。ダンスミュージック~ヒップホップ~アイドルソングまで全てをクロスオーバーさせこれからのJPopスタンダードを提示して見せた。彼の登場によって日本の音楽シーンは少し方向が変わったように思える。改めて水星は10年代に残すべき曲。



03.ERRA「Augment」

[UnitedStates,Metalcore]

間違いなくこれが現在のラウドロックシーントップクラスの音。既存の形式的な曲構成を全てなかったことにしてしまうような圧倒的な完成度。あえてジャンルにするならば叙情系プログレッシブメタルコアという感じか。フォロワーすら期待できない、ERRAとそれ以外で分けられるべき存在。



02.MOROHA「MOROHA Ⅱ」

[Japan,HipHop/Folk]

フォーク meets 日本語ラップMOROHAの3年ぶり2nd Album。ギターが一本マイクが一本で世界レベルの日本語を聞き手にえぐり込ませる。優しく背中を押してはくれないが、現実と向き合いファイティングポーズを続け言葉で殴りつけてくる姿に心が奮え立たされる。何度三文銭に奮い立たされ、何度YES MUSIC, YES LIFEに助けられたことか。



01.でんぱ組.inc「WORLD WIDE DEMPA」

[Japan,JPop]

箱推しです。