映画「ブラック・スワン」 | Rotten Apple

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-あらすじ-
ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナは、元ダンサーの母親・エリカの寵愛のもと、人生の全てをバレエに捧げていた。
そんな彼女に新作「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが訪れる。
だが純真な白鳥の女王だけでなく、邪悪で官能的な黒鳥も演じねばならないこの難役は、優等生タイプのニナにとってハードルの高すぎる挑戦であった。

さらに黒鳥役が似合う奔放な新人ダンサー、リリーの出現も、ニナを精神的に追いつめていく。
やがて役作りに没頭するあまり極度の混乱に陥ったニナは、現実と悪夢の狭間をさまよい、自らの心の闇に囚われていく…




「ソーシャル・ネットワーク」以来久しぶりに映画見に行ってきました

ネタバレバレです



何はともあれナタリー・ポートマンの演技が本当に素晴らしい


優等生という枠から出ようとしても出られずに葛藤する姿

黒鳥の役に染まり段々と闇に染まっていく姿

優等生という枠を形作る根底にある母親への恐怖心

リリーへの嫉妬心

などなど本当に色々な感情が渦巻くニナを圧倒的な表現力で演じきってます


特にラストの黒鳥の鬼気迫る演技は見てるだけでゾワゾワしました

エフェクトとしていい感じにCGが付加されてるのも効果的でしたね



そしてBGMや効果音やカメラワーク含め統一されて常に不穏な空気が漂う世界観に完全に飲み込まれてしまいました

BGMがテンション上がってる時の来るぞ来るぞ感は尋常じゃない
その時はエグい映像が来るがわかってるので薄目で見てましたけど(;-ω-)

その世界観に引き込まれた所為か映画自体は108分とそれほど長くないのにも関わらずそれ以上の時間を感じてしまいました

相対性理論ですね

関係ないですねすみません




まぁしかしですね、ブラックスワン個人的にさっぱりでした/(^o^)\


えーとまず不必要なほど心理描写がエグい

この映画は多少は仕方ないかなと思いながらも
これが話を追うのすら疲れるレベルなんですよねぇ…


現実と悪夢(妄想)の区別がつかなくなるっていう描写は一番重要な所だとは思うんですけど、それにちょっと時間を割きすぎかなと


んー例えば現実と悪夢の区別がつかなってるんだなって所を見てる側にわからせればいいだけなんだと思うんですけど
今は現実なのか悪夢なのか見てる側が混乱してしまうレベルまでやる必要はなかったかなーと


つか話変わるけどニナが闇に染まっていくとどめとなるのがドラッグっていうのがあまりにチープすぎる



そしてラストですね

ニナが白鳥と重ねて亡くなってしまうのであろう事は誰もが予想出来た事

誰もがその先を期待していたにも関わらず
敢えてその先を描かずに予想通りミナが亡くなってしまうという結末はちょっとね…

え…これで終わりなんだって思った人がたくさんいるはず


逆に考えればニナを死というみんなが予想した形で解放してあげるという、どろっどろのこの映画にとって唯一の清々しい場面ですね

今まで散々ニナの心の葛藤を見せ付けられてきたので死はハッピーエンドにすら感じて清々しいです



ふと今思ったけど白鳥と重ねた自らの死を含めてニナは「完璧」だと言ったのかもしれない

そう考えると素晴らしい




んー、つらつら書いてきましたけど凄まじい映画であるのは間違いない(超アバウト!)

しかし個人的にストーリー性やストーリーの裏にあるメッセージを重視しているので満足にはほど遠かったです


何故か大絶賛されてる方が多いのでその方達の感想も聞きたいですね、はい



しかし完全に下ネタやけど
部屋でオ●ニーしてたら母親に見つかりそうになるという男なら一度は経験している事を
あんなにも緊迫感溢れる事件のように見せられるのはブラック・スワンだけだろうね