先日、劇団サラダで参加させていただいた東文化小劇場の朗読企画【ききものがたり…12】
坂口安吾の【桜の森の満開の下】をやらせていただきました。

人間の根幹。
活きることの根本。
男と女がある、世の中の常。

男と女の対比から輪廻の渦が巻いていきます。
なにごとも気付いた時にはもう遅い。
そもそも違和感への気付き、そのものが平常の外の感覚。
ほとばしる悪意も無邪気が平常の事にしてしまいます。
欲望は消えません。
次々に溢れていきます。

当然の事実、繰り返される慣習は共同体の中の常識となり、違和感は薄らいで、消えていきます。
常識を打ち壊すには、破壊しかありません。

リセット。
そこに辿り着くまでの心労は、己の破壊にも繋がっていきます。

次の時代にその気付きが受け渡されるのか、、?
それとも、破壊は陰に隠れたまま誰にも発見されないのか?

衝動と理性。

欲望の相互補完。

足りることを知り、足らざるに気づく。

会館さんのスタッフさんが撮影して下さった写真を使わせて頂きました。