こんばんは☆
昨日(一昨日)なにか書こうっておもってたのに起きたら昼前で(学校は休みでした)
洗濯、布団干し、掃除、ご飯炊いたりしてたらあっという間に夕方になって。
ふと読みたくなったのがこれ。


夏川草介著、神様のカルテ。

高校生のときに出会って
現在3巻まで出版されています。


暇つぶしにでもご紹介。
(あ、今日はBUMPネタないのでご容赦を)


主人公は信州の24時間365日対応の地方基幹病院に勤める青年内科医。
夏目漱石を「草枕」を暗唱できるほど敬愛している、ちょっと変わった医師です。
←まわりからも変人と揶揄されてるw

映画化されたから
知っている方も多いかとおもいます。
←ちなみに映画は見てない人

地方病院の劣悪な環境を訴えつつも
(日勤→当直→日勤という30時間労働とか…!)
大学病院はしない、できない医療というものを
様々な患者さんとの関わりを通して描いています。

またこの作品の見所は
一止さん(主人公)とハルさん(奥さん)のほっこりする関係であったり
職場の同僚との軽快な掛け合い、
御嶽荘に住む人々の会話だったり。
難しそうな内容だと思われがちですが
読み始めたらあっという間に読めます。
それこそさらさら~っと。

久々に読んでみると
医療用語が分かって
ちょっと自分の成長を感じましたww

だけど相変わらず一止さんの思い・言葉には
胸を突かれます。


また汐的には表現の仕方も好きかなあ☆

「人生とは晴れぬ霧に包まれた手探りの放浪にほかならぬ」

「彼らは再び世の中という大海原に向けて船を出す。難破を恐れて孤島に閉じこもる人々ではない。生きにくい世の中に自分の居場所を見つけるために何度でも旅立つ人々だ」

「誰もが皆、誇り高き路傍の人なのだ」

「学問を行うのに必要なのは、気概であって学歴ではない。熱意であって建て前ではない」


著者の夏川さんの人生観が見えるとこ。
こうやって書いてておもったけど
汐は自分の考えを肯定されることに
とても安心感を覚えるようです。
やっぱり自分を受け入れてもらえるとこを
今でも探しているようです。

おっとっと。
また脱線。

好きな場面。ちょいネタバレ。



安曇さんというおばあさんが
一止の病院で癌を発見されて
一縷の望みをかけて大学病院に行ったはずなのに
結局治療できない、余命半年と宣告され
好きなことをしてすごしてくださいと追い返されて
途方に暮れて一止の病院に戻ってきたとき。
安曇さんは早くに旦那さんを亡くされて
お子さんもいない方。
そんな彼女にいきなり、
「好きなことをしてすごせ」と言った医者。
その医師に憤慨する一止に
安曇さんは申し訳なさそうな顔をするんです。
そして
「私、ここにもどってきたらいけませんか」
癌の告知をしたときも
痛みがあったときも
けして悲しみを表にしなかった安曇さんが
涙を流すんです。
一止は胸中をこう語っています。
「励ましや慰めなど陳腐にすぎて
言葉にできるはずもない。
この涙に釣り合う言葉など、
私の持ちうる全ての語彙を持ってしても
あり得ようはずがなかった」
そして一止は安曇さんの手をとり
彼女を受け入れるのです。

ああ、
こんな医療が本当に理想。
患者さんに寄り添うって
こういうことを言うんだなあって。
改めて考えてしまいました。


お時間がある方で
ちょっと心が疲れてる方、
泣いてすっきりしたい方にお薦めです。

以上、汐の本棚でした~





あ、忘れてた。
ドームまた外れでした~
当たった人いたのかなぁ~(´;ω;`)